吉野山の駐車場について
人生に一度は訪れたい吉野山ですが、吉野山という山があるのではありません。
実は、奈良県吉野郡の吉野町という町にある地名が吉野山です。
もしくは、紀伊半島の背骨となる大峯山脈のうち、吉野山から山上ヶ岳までの連峰の総称の金峰山(きんぷせん)の北の端から、南に約8kmつづく尾根一帯のことをいい、青根ヶ峰(858m)が最高峰です。
吉野山の真ん中に位置する中千本の金峰山寺(きんぷせんじ)の威風堂々の存在感は有名ですね。
吉野山は世界遺産です。「紀伊山地の霊場と参詣道」(きいさんちのれいじょうとさんけいみち)として
「吉野・大峰、熊野三山、高野山」の3霊場と参詣道の「熊野参詣道、大峯奥駈道、高野山町石道」が
2004年に登録されています。そして吉野熊野国立公園にもなっているという・・
吉野山は標高の低い所から始まり下千本、中千本、上千本、奥千本と区別され、その中に歴史的、文化的宝物
が、そこかしこに点在するという特異な空間です。
新幹線ご利用の場合、大和八木駅からレンタカー利用が便利
日本の各地から新大阪経由で奈良吉野方面へ観光する際、電車やバスのご利用よりも、近鉄特急が止まる駅から直接、レンタカーでアクセスした方が早くて便利な場合があります。

世界遺産をリストにすると・・
中千本
1 金峯山寺蔵王堂(国宝)(きんぷせんじざおうどう)
2 金峯山寺 仁王門(国宝)(きんぷせんじにおうもん) 2028年まで修理中です
3 吉水神社(よしみずじんじゃ) 書院は、日本最古の住宅建築として重要文化財
上千本
4 吉野水分神社(よしのみくまりじんじゃ)
奥千本
5 金峯神社(きんぷじんじゃ)
6 吉野山です、お忘れなく。
三月後半の週末あたりから美しい「シロヤマザクラ」を筆頭に、圧巻の桜回廊が広範囲に展開されます。
「人生に一度は見ておきたい」と思う人も、そう思わない人も、数えきれないほどの多数の人が、期待で胸を
一杯にして訪れる桜の山腹。
駐車場について3つの注意
通常は、この地域の駐車場は原則無料ですが、シーズン期間は渋滞対策を強化するため協力金が発生します。
吉野町公式ホームページより引用いたします。
2025年度の内容です。
協力金について↓
3月22日(土曜日)~ 4月13日(日曜日)2,000円(駐車料金1,000円+協力金1,000円)
4月14日(月曜日)~ 5月 6日(祝日)1,500円(駐車料金1,000円+協力金500円)
引用元:吉野町公式HPより
駐車場の紹介↓
吉野川から吉野大橋(他には、上市橋、桜橋があります)経由で吉野山に入ります。
標高の低い所と15号線の中心通りをはずした東と西の周辺部分から標高の高い所、中心通りへと順番に
ご案内です。分類の仕方は、大体の範囲です。ご了承ください。正確にはグーグルマップで確認を。
以下、かなり長いですが後半部分に、お得情報があります。
みなさんの参考にしていただければ幸甚です。(駐車場ご利用の際にはどうぞ自己責任でお願いいたします)
下千本の駐車場
吉野神宮 参拝者駐車場
吉野郡吉野町吉野山3226 (下千本)
標高:271.9m
電話 0746-32-3088
拝観時間 午前8時30分~午後5時 拝観料 無料
駐車場 無料 1時間以内
駐車台数 普通車100台但し、4月1日~4月下旬 大型バス11台 普通車7台
道路上に案内板あり。カーブの途中にあるので下山してくる対向車両に注意。
駐車場(名前不明)
吉野郡吉野町吉野山
標高:214.4m
24時間営業
県道37号線沿い。公式の地図情報とグーグルマップに「駐車場」として掲載。
近鉄吉野駅、七曲り、吉野ロープウェイ千本口駅(→3分乗車で吉野山駅到着)が近い。
下千本駐車場(吉野山観光駐車場)
吉野郡吉野町吉野山
標高:317.0m
普通車 約400台 (大型バスも駐車可能)
トイレ有り 駐車料金 通常は無料
紅葉の時期は1000円 バイクは一律500円
収容力も大きく、トイレ、食堂も多々あるので便利です。
ここから先は道路が狭くなり場所が分かりやすいので、ここで駐車したいと望む人は多いはず。
七曲り、銅(かね)の鳥居、仁王門、金峯山寺も徒歩圏で簡単に到達できる吉野山の玄関です。
が、桜のシーズン中は、「早朝でも駐車場所がない」という噂も・・・。
脳天神社・第二無料駐車場
吉野郡吉野町吉野山2482
標高:251.8m
電話 0746-32-4880
到着するにはカーナビ、グーグルマップは必須となる可能性あり 狭い道路と難しいすれ違い
24時間、通年営業 約50台 トイレあり 砂利の地面 小川沿い
脳天神社の拝観料は 無料
金峯山寺の塔頭(たっちゅう)、 脳天大神龍王院(のうてんおおかみ りゅうおういん)の駐車場。
標高297mなので下千本でご紹介いたします。
脳天さんという名称が愛称で、頭脳の守護神として受験生に人気があります。
頭の病気の治癒、願い事、商売繁盛を叶えてくれます。
金峯山寺の蔵王堂へは東へ急な階段(約450段)15分ほど登ります。
駐車場 (名前不明)
吉野郡吉野町吉野山902-2
標高:252.0m
砂利の地面 トイレは不明
近鉄吉野駅方面から県道37号線を少し登ると「吉野温泉元湯」という温泉旅館の案内板があります。
そこを右折し、町営団地3棟の横を通り過ぎます。

実は、ここは東西それぞれが山となり道路は谷底を走ります。ここを「温泉谷」といい、素朴な車道は
「ささやきの小径」というロマンチックな名前。この奥1.2キロ先にある純和風旅館「吉野温泉元湯」に
は島崎藤村が弱冠22歳の春(1893年3月14日―4月22日)に宿泊し、当時の部屋がまだ残っていると
いうーロマンあふれる小径です。
また、如意輪寺(お寺には固有の駐車場あり)と吉水神社(よしみずじんじゃ)が近くの山の上に位置し
徒歩で行けます。急な坂の山道なので、雨降り、枯葉等、滑る危険があるので十分注意して歩行すること
をお忘れなく。
中千本の駐車場
如意輪寺前駐車場
吉野郡吉野町吉野山1204
標高:406.0m
電話 0746‐32‐3008(9時―16時)
乗用車約200台
トイレあり(シーズン以外は閉鎖)
通常は無料 営業24時間
駐車場より如意輪寺まで徒歩3分、中千本公園までは如意輪寺経由で25分、吉野駅まで35分-40分。
標高は約400m弱、県道37号線沿いです。駐車場への入り方としては県道37号線で、「上から」と
「下から」の2通りがあります。境内のしだれ桜、山桜は樹齢250年と中千本の絶景ポイントです。
また、隣接して中千本観光駐車場あり、広いです。↓
中千本観光駐車場(もしくは如意輪寺前駐車場)
吉野郡吉野町吉野山
標高:418.1m
「観光駐車場」という名称の駐車場・・「観光」は、吉野山で頻繁に使われる共通ワードのようです。
広いです。
豊太閤花見(ほうたいこうはなみ)塚駐車場
吉野郡吉野町吉野山3289
標高:385.4m
県道37号線沿い 地面は石のレンガで塗装され駐車が容易 4台位
↓↓次に吉野山の尾根15号線の中央通りとその周辺を、玄関となる下千本から順に6ヶ所ご紹介します↓↓
吉水神社(よしみず)参拝者用駐車場(中千本)
吉野郡吉野町吉野山579
標高:356.7m
拝観 09:00開門~17:00閉門
電話 0746-32-3024
3-4台 軽自動車のみが使用できる特殊な使い勝手
HPの駐車場案内を見ると、境内の一目(ひとめ)千本前の広場を参拝者用駐車場として、ご厚意で開放
して下さっている様子です。
「道路の真ん中が階段になっている狭い急勾配の坂を登り、その先にある山門を潜って境内までお進み
いただく必要があります。」
HPからの引用:
駐車場から下りてくる車と遭遇した場合は・・運を天に任す状況となるのではないかと危惧します。
また、ここは参道なので、人の往来も予想されます。参拝が目的のみの駐車場。
1336年、後醍醐天皇がここを南朝の皇居とし、源義経が静御前、弁慶と身を隠し、1594年豊臣秀吉が
盛大なる花見の宴をしたという由緒と格式高い神社ですね。書院は必見です。日本建築の源流です。
拝観料 大人600円、中高生400円、小学生300円 (9:00〜16:30)
「一目千本」という中千本と上千本の桜が一目で沢山見えるという人気のスポットです。
吉野中千本駐車場
吉野町吉野山
標高:362.1m
中千本の標高は約350m~370m
近鉄吉野駅から徒歩約30分、「ほととぎす」という食事処の上(前の道路ではない)にある上り坂、
15号線沿いにあります。(ほととぎす:吉野山1052 電話0746-32-3138 営業10:00 - 16:00 不定休)
ここは桜のカノピーの下を歩く中千本公園近く、運が良ければ桜吹雪にも遭遇。人気の場所のひとつ。
東南院(中千本)、吉水神社(中千本)、櫻本坊(上千本)、竹林院(上千本)にも近い。
上千本の駐車場
花矢倉展望台(上千本)
吉野町吉野山1711
標高588m
上千本の標高は約370m~600m
下千本駐車場から徒歩約60分(距離3.5km)。
近鉄吉野駅からは徒歩75分以上(距離4.5km)。
子守茶屋(0746-32-3767)があり、しいたけ飯が有名。営業は3月末~5月(6時~17時)、不定休です。
無料で数台駐車できますが、茶屋さんの施設利用(500円)と食事は有料です。
吉野山で定評のある展望台のひとつ。 吉野山の町並み、葛城山、金剛山の大パノラマが広がります。
吉野水分神社(無料の駐車場3-4台あり)が近い。
近辺の道路沿いで公衆トイレがあります。トイレは管理が行き届いているので清潔。吉野山では遭遇した
ら、必ず使用するのをお勧めします。
花矢倉展望台の下の駐車場(名前不明)
標高:487.9m
展望台のすぐ下の近辺にあるカーブにある駐車場。数台。
急坂で狭いので要注意。
また、「さくら咲競(さくら)プロジェクト」の看板があり、その奥に、吉野上千本展望台があります。
この一帯は絶景ポイントのひとつ、人気の場所です。運が良く桜吹雪に出会えれば最高です。
このプロジェクトは、伊藤忠アーバンコミュニティの2009年から約600坪の土地に桜の苗木を植樹し、
育成、保護する活動。地面に座る時のために、ビニールシート等を持っていくのを強くお勧めします。
近辺の道路の上の丘にも、名もない小さな展望らしきものがあります。人気の絶景ポイント。
お見逃しなく!
奥千本の駐車場
高城山(たかぎやま)展望台駐車場
吉野町吉野山
標高:696.6m
展望台入口に3-4台
屋根付きの休憩所があります。ここが奥千本かどうかは不明です。
トイレは展望台の下の道路沿いに公衆トイレがあります。
道路が急坂で狭いので運転に注意。
金峯神社 (奥千本駐車場)
吉野郡吉野町喜佐谷
標高:325.3m
24 時間営業 15台
境内にトイレあり(標高が高く水の使用に注意)
「源義経の隠れ塔」近く、展望台もあります。

旅行の疲れ対策に栄養ドリンク
渓谷ドライブや神社仏閣巡り やはり疲れが出るのは帰り道…
関西の秘境など、自然を感じられるドライブは理屈抜きで気持ちいいものです。でも普段よりも早起きをして実際に歩いたり、山道を走ったり、道の駅で車中泊などすると、思った以上に疲れが出るものですよね。
帰り道の眠気やだるさ。とくに、渋滞に出くわすと…
これは、運転する身としてはツラい悩みです。
車中泊スポットで人気の道の駅十津川郷 源泉かけ流しの足湯は24時間利用可能↓
そんな時に…気分転換の栄養補給は?
私自身、以前は「そんなの気合いで乗り切る派」だったんですが、
一度車に栄養ドリンクを常備してからというもの、帰り道の疲労感が全然違う。
常温保存ができるタイプの栄養ドリンクなら、
ダッシュボードや後部座席のポケットに1本入れておくだけでも安心感が違います。
山間部はコンビニレスの空白地帯
普段利用しているコンビニは山間部には全くありません。欲しいモノが直ぐに購入できたり、洗練された商品もありません。
そのため、出発前や道中に使うものは、あらかじめ準備しておくと安心です。
とはいえ、トイレ休憩を除けば、できるだけ早く目的地に着きたいという気持ちもありますよね。
奈良県下北山村の169号線沿いのヤマザキショップ 山間部にある重宝なコンビニ↓
商品を”定価で買うこと”のためらい
コンビニで定価で買うことを気にされない方は、この記事を無視してください。
個人的には安さを追求するので、以下は私なりの対処方法です。
Amazon、楽天、ヤフーなどのネットショップは確かに安いのですが、問題は配送料。
アマゾンでは3,500円以上(プライプ会員なら常時配送無料)、楽天では3,780円以上で配送無料となるため、
10本~30本単位でのまとめ買いが必須となります。
私は「まとめ買い貧乏」になるのでは?といつも悩みながら購入を決断しています。
実際の処、自分で使う以外は、家族や知人にくばります。
そして、なぜか安く手に入れた栄養ドリンクが、思いがけない「リセールゲイン」のような感謝を生んでいます。
ちょっとした栄養ドリンクが、もらった人の心に残る一品となるようです。

🫖 奥さまが不機嫌なとき、そっと差し出す“気配りドリンク”
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コンビニ定価315円(税込)/本
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¥1,760(税込)(¥176 / 本)
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¥2,198(税込)(¥219 / 本)
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※ただし、川で飲み物を冷やす際は注意も必要です。
いくら清流とはいえ、大腸菌などのリスクもゼロではありません。
必ずビニール袋や密閉容器で包むなど、衛生面の対策も忘れずに。
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まとめ
渓谷ドライブや登山の後、車に戻って疲れ切った時は休息と気分転換。
地味なようでいて、それが次の安全運転や旅の思い出を左右するかもしれません。
以上、タフなスケジュールをこなすために、頑張ってください!
‐注意点‐
医薬品ではないので過剰摂取にご注意ください。
他のビタミン等を含有する製品を同時に使用する場合には過剰摂取等に注意、用法・用量を守りましょう。
保存は、直射日光の当たらない涼しいところに保管してください。
吉野山の桜とは?
千年以上にわたる歴史を持つ、信仰とともに育まれた桜
吉野山は山全体が世界遺産です。「吉野、大峯」「高野山」「熊野三山」の三つの霊場と、それらをつなぐ
参詣の道を「紀伊山地の霊場と参詣道」として2004年、ユネスコの世界遺産に登録されました。古代から
の自然崇拝に基づく神道、中国から伝来し日本独自の展開をした仏教が、修験道と結びつき独特、多彩な
信仰が誕生した霊場が「吉野、大峯」です。そして、この霊場を結ぶ参詣道の「熊野参詣道」、「高野参詣道」、「大峯奥駈道」の歴史的、文化的資産価値は世界でも比類がなく世界遺産となっています。
修験道の歴史は1300年以上前から始まり、開祖の役行者(えんのぎょうじゃ)が感得(かんとく)した金剛
蔵王権現(こんごうざおうごんげん)を桜の木に彫ったとされています。それ故、桜はご神木として神や
仏に祈りを込めて献木されてきました。金剛蔵王権現とは下千本にある金峯山寺の蔵王堂(本堂、国宝)の
秘仏で7メートルもあるという青いご本尊です。
↑本堂の内部は写真撮影できません。この建物の内部に蔵王権現のご本尊があります。
長い歴史を通じて人々により崇拝され手厚く保護されてきた桜です。古来からのヤマザクラを中心に200種、
3万本が、他に類を見ない規模で山全体に咲き誇り、まるで山全体が桜の海と化すごとくの美しさとなるの
が、吉野山の春です。「千本桜」「一目千本(ひとめせんぼん)」と称される所以がここにあります。それを
この目で見ようと年間に85万人の観光客が訪れ、桜の観桜期の短い期間に30万人から40万人が集中します。世界遺産という桜と信仰が融合した吉野山の神髄が表出する瞬間です。
しだれ桜を訪ねて 中千本のおすすめ3選
地球温暖化の影響を受け、厳しい冬を迎えた2025年の4月初頭に、しだれ桜が咲いているという朗報を
知りました。すぐさま吉野山へ出発です。最近の2回目の訪問ですが、桜の咲く吉野山は人生初めてです。
中千本を中心にしだれ桜をご報告いたします。
下千本駐車場に到着したのは午前4時30分頃です。この時間帯ですと場所によっては真っ暗です。強力な
懐中電灯を一つ持参していたので問題はありませんでしたが、本当の漆黒の暗闇です。ここで山々から上がる
朝日の撮影をしたいので下千本展望台で待機しました。私たちと同じような気持ちなのか早朝にやってきた
人達も沢山いました。朝日が昇るとみんなでカメラのシャッタータイムです。
早朝の寒さも和らぎ、太陽も上がり、すっかり明るくなると、駐車場内の嵐山の桜たちがとても美しいのに
気づきました。そして空気が甘くておいしい。
早朝のしだれ桜に心を奪われるばかりのスタートとなりましたが、この後に経験することになる感動と奥深さ
を、この段階では想像さえしていませんでした。
以下、しだれ桜を中心のご報告ですが、たった一日の短時間だけでも、吉野山は、どこに行っても訪問者の
期待を裏切ることはないと断言いたします。どこを見ても美しい村です。しだれ桜は、下千本と中千本の
至る所にあります。それも大木ばかりで枝と花が風にそよぐ姿が見れます。それ故、「お勧め3選」を選
ぶのは無意味ですが、そこを無理して便宜上の「3選」としてまとめます。さらに更新していきますので、
どうぞ楽しみにお待ちいただければ幸甚です。
勝手神社近くの個人宅(?)のしだれ桜です↑
①金峯山寺と吉野朝宮跡のしだれ桜
なにはともあれ下千本にある修験道の総本山の金峯山寺へと私たちの足が向かっていくのは不思議です。
ここではしだれ桜は見当たりません(気づかなかったのか?)。このお寺から西の階段を少し下った「吉野
朝宮跡」のしだれ桜を目標にして歩きました。その階段を下りる手前の左手にとても美しいピンク色の桜が
あります。ピンク色の花びら5枚に花の中心が濃いピンク色という、壮絶に美しい花です。名前は不明ですが
是非みなさんと共用したく掲載いたします。
↑拡大した桜の写真です。
吉野朝宮跡(妙法院 南朝妙法殿、みょうほういん なんちょうみょうほうでん)
↓吉野朝宮跡の案内板からの抜粋です。
かつての南朝(吉野朝廷)の皇居跡で、元は実城寺という寺でした。
この付近には大小二十にも及ぶ寺院がありましたが、その中でも最も広い実城寺が行宮(あんぐう、仮り
の宮)とされ、当時足利幕府と北朝に対抗する南朝方の拠点として、後醍醐天皇の御座所(ござしょ、
天皇の居室)となっていました。
延元元年(1336年)12月21日、京都の花山院をひそかにのがれた天皇は28日吉水院宗信(きっすいいん
そうしん)らに迎えられ吉水院(よしみずいん)に身を寄せられましたが、延元四年(1339年)8月病に
侵されて、御年52歳で悲運の生涯を閉じられたのでした。
徳川時代になると幕府は、金輪王寺の寺号を没収して日光に移し、元の実城寺となって明治を迎えましたが、
廃仏の嵐にあって廃寺となってしまいました。 吉野町
後醍醐天皇が、蔵王堂の西にあった実城寺を皇居とした時に寺号を金輪王寺(きんりんのうじ)と改名し
たそうです。現在の建物、妙法院、南朝妙法殿は1958年に建設され、南北朝時代(1336–1392)の吉野に
おられた4人の天皇とその忠臣、第2次世界大戦で亡くなった人々を追悼している、清楚な白壁の八角
三重塔です。観光客はほとんどいなくて静かな時を過ごしました。しだれ桜の美しさには満足しきりです。
②桜の広場と五郎平茶屋周辺
広い中千本で、しだれ桜を見たいと計画したのですが、公式の地図を含み情報収集をしても、「中千本入口」
というのがあるのかどうか、よく分かりませんでした。地図上にはあるのに、入口と歩き方のルートは一体
どうなっているのだろうという漠然とした不安感です。が、実際に行ってみると、それは単なる杞憂という
ことで、簡単に方向は分かりました。要所には歩行者用に適切な案内板があって、道に迷う人は一人もいない
だろうというように整備されてました。
金峯山寺から県道15号線の中央通りをブラブラしながら、吉水神社(開門が9時で中に入れなかった)、
東南院、勝手神社の周辺、宮坂駐車場(契約者専用の駐車場、敷地内の奥に休憩所有り)、善福寺、
桜本坊、竹林院と進みました。
↑県道15号線の中央の通り朝8時で人通りが少ない。
大雑把な表現となりますが、どこへ行っても金峯山寺の威容な姿が見えます。標高約365mという吉野山の
台地に建ち、高さが34メートルという檜皮葺(ひわだぶき)の屋根です。同時に私たちはもう一つ、東側の
反対側の山の中腹に見えている白い桜の木を注目していました。樹齢250年の高さがあり他の桜よりひとき
わ目立つしだれ桜です。どんなことがあっても、あそこまで行こうと決心していました。
その前に中千本の広場に行きました。入口となったのはこの場所です↓
この丘の小径を登っていきました。そこには中千本の美しい世界がありました。(動画でも後日ご紹介致します。)
↑しだれ桜の連続カノピーです。
↑上の2枚は桜の広場です。
↑五郎平茶屋跡
↑うすみどり桜
③如意輪寺 静寂の庭園で桜を味わう
吉野山でいちばん静かな絶景 如意輪寺の庭で過ごす桜時間
山の反対側の中千本から「じーっ」と見つめていた桜のあるお寺、如意輪寺に来ました。
ここのお寺がある山の中腹に来るには、ひとつの谷を克服しなければなりません。運動不足の私には、どん
なに大変だろうと心配していたのですがーなんのことはない。この谷の景色をとても気に入りました。小川が
流れ、シロヤマザクラのまだ若い木々が赤茶色の葉っぱを沢山出しーなんという牧歌的な田舎の風景でした。
雑多な大阪の都市の近くに、こんな風景がまだ残っているのは大きな喜びです。
↑この薄い茶色がとてもやさしい。シロヤマザクラの咲く、この茶色の山々に癒されます。
↓谷の底からの登り坂で「如意輪寺 あと少し」というサインが。
あと少しの最後の階段です↓
10世紀からの古刹で後醍醐天皇の勅願寺です。
山門です↓
境内の様子です。かわいい小物が沢山ありました。
↑猫不動、猫のおみくじがあります
↑桜の花の絵馬です
↑こんな大きい松ぼっくりも
↑こんなかわいいお地蔵様があちこちにあります
「後醍醐天皇の霊をお慰めするため当時の御住職が植えた」というしだれ桜は、庭園の一番奥、多宝塔のそばにあるので、階段を登ります。
↑花が満開で、風が吹くと花びらがふわふわと落ちてきます
報国殿と宝物殿の前の庭園もそれに勝るとも劣らない別世界です↓
桜吹雪が始まり風が吹くたびに花びらがふわり、ふわりと舞い落ちてきます。まるで時間が止まったような美しさで、ずうっとそこに一緒にいたくなるような庭でした。
後日、動画もアップしますので、お楽しみに。
↑ここは出口の近くです。出ていくのが残念です・・・「また来るね」といってお別れです。
(写真に小さな白い点が桜吹雪となっています。しきりにふわふわと落ちてきます。)
最後になりますが、入園料は600円です。吉野山は、どの寺社も入場料、拝観料を払うことが多々ありますが、この静寂さ、たおやかさ、生命の美しさを感じられる1人600円は安すぎると思います。報国殿ではお茶をいただけます。窓から中千本と上千本が一望できる、まさに一目千本(ひとめせんぼん)のお茶席です。
中千本のしだれ桜以外にも見どころはたくさん。次回は上千本のおすすめルートもご紹介予定です。
吉水神社
吉野山で一ヶ所、時間を取って行こうと計画している場所がありました。吉水神社です。ここは桜の超人気
スポット、あまりに有名な場所なので紹介するのも少し気が引けますが…半日、時間を割いて訪問しました。
ちなみに中千本エリアにありますが、上千本に行く前に、ここでご紹介させていただきますね。
この神社が何故特別かというと、ここの書院が日本最古の書院建築ということを知ったからです。鎌倉時代
初期の初期書院造を代表する傑作だそうです。現代とは違うシンプル質素な生活様式、日本建築の原点の最高
傑作という書院を、ゆっくり見たいという意図で、時間を割きました。
桜の名所として絶対にはずせませんが、ただの観光地にとどまらず、かつての歴史舞台でもありました。
ここでは、吉水神社の魅力を「一目千本の展望」「歴史的背景」「境内の書院」の3つの視点からご紹介します。
桜ハイシーズンの渋滞
この日(4月の12日)は桜の最盛期が過ぎた初めての週末だったので、人出が半端ではありませんでした。朝8時過ぎ頃から既に人の波でお昼過ぎには県道15号線の中央の通りで京都の三年坂並みになっているという驚愕の風景でした。
14時過ぎ頃には私たちは帰りを車で吉野大橋を下山しましたが、車で橋から山へ登ることは道路規制で不可能でした。それだけでなく橋が使用不可という状況で国道169号線は山へ向かう車の渋滞が出現という・・。
一方、大阪方面へ帰宅する方向は大丈夫かと思いきや、とんでもない。山から下りてくる他の橋からの車で、ここも渋滞です。のどかな169号線はどこかに飛んでしまってます。
地元の人だったのではないでしょうか・・ご親切に「あっちが安全だよ」と、手のサインで示していただき渋滞を逃れ169号線を抜けることができました。
さらに数分走った近辺で乗用車が10台ほど道路に無断駐車していたのでしょうか、ウインドウに「駐車違反」のシールが貼られているという風景を目撃しました。
運転手さん達の運命やいかに・・。
↑お昼過ぎ15号線の中央通りです(13時頃)。
このカメラの角度だと見えなくて申し訳ないですが、通りは見渡す限り人の頭だけしか見えないという混み
具合でした。地元の人によると「今日は、すごい人」だと。毎年のことなんだそうですよ。
↑竹林院前のバスのりば近く(13時前頃)
↑上千本の吉野水分神社、お昼頃です(12時頃)。みくまり神社と読みます。
すいぶん神社ではありませんのでご注意を。
桜のシーズンは早朝をお勧めします
この日(4月12日)はお天気も良く吉野山に朝5時過ぎ到着しました。この時間帯でも、近隣の近鉄線の
駅近くの駐車場は満杯でした。そこここの駐車場で一晩を過ごした人達も多数いるのではないでしょうか。
私たちは、車中泊はしませんが、早朝、観光協会さんが管理している駐車場を利用しました(2000円)。
この時間帯で駐車場を探している乗用車が、数台ありました。みなさん、駐車場所探しに行動が機敏です。
↑朝の5時、既に3-4台が駐車してました。
辺りはまだ薄暗く静けさに包まれています。そこから山道を歩くこと約30分、人影はありません。
聞こえるのは鳥のさえずりと風の音だけ——。ささやきの小径を少しずつ上がっていきます。
↑静寂の中、ここでも山道に咲き誇る桜。まるで自分だけの世界・・至福の時です。
一目千本を目指して
一目千本と謳う展望台からの景色は圧倒的な人気があります。9時の開門に朝7時45分に到着したのですが、既にカメラマンさんお一人が待機。そこで同様に待ってると、さらに3人のカメラマンさんが。合計4人の
プロの方が先頭にいました。お二人の「大会」での受賞作品を見せてもらいましたが、あまりにもきれいな
写真なので恥ずかしくて自分達のことは一言も話せませんでした。
↑9時丁度に開門となります。
朝7時過ぎになると、15号線の中央通りには既に多数の人がいました。さっきの静寂さは何処に行ったの
か、参拝客の数も急に増えてます。この山門にも次から次へとやっては来るのですが、9時の開門と知ると、
みなさん、きびすを返して、他の場所を見学にどこかに行ってしまいます。みなさん慣れてるのです。
そして8時過ぎになると↓

↑みなさん、マナーを守って静かに待ってます。開門を待つ人々の数は1時間で激変です。
開門直前で「走らないように」と、「入山料は200円ですがお賽銭として額はいくらでもいい」というお寺
からの説明。みんな静かに並んでいても“開いたら走る人がいそう…”な緊張感が漂っていました。なんとも
適切な説明でした。好感度が高くなりました。
山門入って右側すぐに展望台があります。そこから見た風景は言葉にならない美しさでした。ちょっとだけ
満開は過ぎていましたが「この景色を見るために吉野山に来た」と言ってもいい感動が湧き起こります。
↑桜の密度が高く、色のグラデーションも豊かです。
吉水神社は一目千本だけでなく歴史ロマンも一流
ご祭神
吉水神社のHPの「由緒と歴史」のページに御祭神が「後醍醐天皇、楠正成(くすのきまさしげ)、𠮷水宗信法印(きっすいそうしんほういん)」とあります。
最初の2人は知ってますが、𠮷水宗信って一体誰でしょうーということで12世紀と13世紀の鎌倉時代と
14世紀の室町時代へと歴史をちょっとだけ戻ってみます。何故かといいますと、ここの書院内に、その時代
の展示物が豊富に豪華に残っていて、この宝物を見るとこの神社の歴史ロマンが垣間見えるのは勿論、過去に
遡ると𠮷水宗信法印に近づけるかもしれないと思うからです。
書院
↓書院入口です(拝観料600円)。
吉水神社のHPには「1300年以上前である天武天皇の時代(白鳳年間)に役行者(えんのぎょうじゃ)が
創建した格式高い修験宗の僧坊でした」とあります。この書院に白鳳年間からの役行者の像があります。
↓役行者の像
―歴史メモー | |
・ | 12世紀末から始まった鎌倉幕府。初代の征夷大将軍は源頼朝で幕府は1333年に終焉します。 |
・ | 後醍醐天皇が鎌倉幕府を倒し、武士ではなく、天皇が政治を行う「親政」が始まりました。 「建武の新政」といって1333年から1336年という短い期間の2年半で終わりました。この時、配下にあったのが楠正成(河内国の武将)と護良親王(後醍醐天皇の皇子、もりよししんのう)という大和吉野で有名な2名です。 |
↓後醍醐天皇(吉水神社所蔵)
・ | 足利尊氏と後醍醐天皇の間で立場、意見の違いによりいざこざと戦闘が起こり、後醍醐天皇・対・足利尊氏の戦いとなりました。そして、室町幕府が足利尊氏によって1336年から始まり約235年間続き、1573年の終焉となります。 |
---|---|
・ | 南北朝とは、1337年(諸説あり)から1392年の約60年間で、後醍醐天皇が京都から脱出し南朝を開いた時期、もしくは足利尊氏が別の天皇を京都で擁立していた時期を指します。尊氏は北朝から征夷大将軍に任命され、京都の北朝と吉野の南朝という二つの天皇、朝廷が並存する特異な時期となります。 |
𠮷水宗信法印(きっすいそうしんほういん)
そこで登場するのが、この𠮷水宗信法印です。
元々、吉水神社は、修験道の金峯山寺の僧坊(僧たちが生活する寺院内の建物)、お寺でした。吉水院(よし
みずいん)での修験僧が、𠮷水宗信法印です。法印とは僧位の最上位を指します。
吉水宗信法印の実力と影響力
宗信は、金峯山寺の執行(しゅぎょう、修験道組織の実務責任者)でした。それは宗教的、政治的に強い
影響力を持つことを意味します。当時、修験道は単なる宗教集団ではなく、「僧兵」を伴う武力組織でした。
つまり、吉野の山岳地帯という天然の要害に拠点を構えつつ、同時に軍事力も持っていたのです。
宗信が、後醍醐天皇を吉野へ迎え入れる決断をし、周囲の僧たちや地元勢力を説得、統制したというのは、
まさに、この人の実力でした。
「京都」に対抗した敗色の濃い後醍醐天皇を吉野山に迎えるについては吉野山内では賛否両論、意見対立が
ありました。が、宗信法印は金峯山寺蔵王堂に大衆を集めて後醍醐天皇に味方する正義を説いたそうです。
そして衆議一決、最後は若い大衆300人が僧兵として甲冑に身を固めて迎えたと伝えられています。
そこから南朝4代60年の歴史が始まりました。吉水神社は現存する唯一の南朝の行宮(あんぐう、天皇の行
幸の際に設けた仮の御殿)なんですね。宗信法印の支援がなければ吉野に南朝はなかったかもということに
なります。
書院の文化遺産
室町時代前期の重要文化財で、「後醍醐天皇の玉座の間」は秀吉の改修により桃山時代とされています。
現存最古の檜皮葺(ひわだぶき)の書院建築です。
後醍醐天皇 玉座の間
上段の間には五畳、下段には十畳という部屋です。

1594年、吉水院を本陣として豊臣秀吉が吉野で盛大な花見の宴を催しました。その時、ここに5日間滞在したと伝えられます。徳川家康、前田利家、伊達政宗などの武将が総勢5000人を引き連れ、歌の会、茶の会、能
の会など豪遊し権勢を天下に示したそうです。
↓秀吉 花見の本陣の石碑です
秀吉の寄贈で修繕されたので桃山期特有の模様替えとなり、当時の豪華な書院造の様式と風格が見れる典型的な桃山書院です。正面の障壁画は狩野永徳の作品で、屏風は狩野山雪です。
↑狩野永徳の障壁画
↑狩野山雪の屏風
↓庭園は秀吉が設計したとされ、国指定の名勝です。
↓実は神社の裏が雑木林で障子の窓が開いてました。緑の葉が茂り癒しの森でした。こちらもお勧めです。
この木は吉水神社のHPに登場している杉の木ですね。
↓裏の雑木林...すてきです
この豪華な展示品の写真が好きなだけ撮れるのが嬉しいのですが、他の寺院もこういうふうに開放してくれ
ないかなと切望します。自由、開放は最高です。
義経・静御前 潜居の間
1185年、源頼朝から逃れた義経が、弁慶や静御前と5日間、身を潜めていたということです。
↓静御前の能衣装の特別展示が開催されていました
↓デザインが斬新ですね
書院の文化財
これらの歴史上の有名な人達に関連する文化財がガラスケースの中に展示されています。
目の前にあって、直接見ることができ、写真も撮れるということが、素晴らしい経験です。
ほんの一部だけ、ご紹介いたしますが、限られたスペース内に沢山の宝物が惜しげもなく展示されてます。
是非皆さまもご覧になってください。
↑入口に入ると、すぐ左側にあります。私は何故かこの鶴たちに一番惹かれます。(群鶴 狩野山雪)
↑↓桃山時代前期、狩野永徳晩年の作、「桜の図」
↓大塔宮陣羽織 大塔宮とは護良親王(もりよししんのう)です。28歳の若さで無残に亡くなってます。
↓後醍醐天皇御宸筆(しんぴつ、天皇の自筆)の祈りの文
癒しの桜 上千本
長年、吉野山の桜に憧れつつも行けずにいた私たち。ついに訪れた上千本は、期待以上の癒しの風景でした。
今回、その桜シーズン真っ只中を経験し、我が家もこれから毎年4月には訪問するような予感がします。
訪問前の準備すべきこと
既に記述してますが失敗しないためにズバリ「早朝」から始めるのをお勧めします。我が家は真夜中過ぎの
1時半起床、2時半出発でした。大阪からですと2時間少々かかります。夜間の時間帯でも奈良方面への
道路を走る自動車の数が何故かいつもより多くビックリ。それでも狙った駐車場は満車です(1日最大300円)。
当日、近鉄吉野駅に近い有料(2000円)駐車場に入りました。その後の全行程は徒歩です。計画した内容
の全行程は4時間あれば消化できます。もう少しゆっくり滞在しても5時間です。大したことはありません。
ケガをせず下山できれば目的達成(トレッキングシューズは必須)。翌日以降の筋肉痛も起こらず自分の健
脚には意外でしたが(トレッキングシューズはあまり疲れません)、山で会ったみなさんの健脚ぶりには、
とても勝てないです。
↑ミドルカットもしくはハイカットがおすすめ

知る人ぞ知る!上千本無料駐車場ガイド
桜のシーズン中にも上千本には「知る人ぞ知る無料駐車場」がありますが、道幅が狭く急坂のため、運転に自信のない方はご遠慮ください。私有地の可能性もあるので、地元の方に迷惑をかけないよう、利用は自己責任でお願いします。
上千本おすすめ3選
上千本で絶対外せない!桜スポット3選をご紹介します。個人的に一番気に入った選りすぐり3選。
みなさんの参考にしてください。
1. 花矢倉近辺の遊歩道展望台
2. 「さくら咲競プロジェクト」展望場所&隠れビューポイント
3. 歴史深き吉野水分神社のしだれ桜
↑上千本の山の中腹
お気に入りの場所に腰を降ろし、気持はリラックス、しばし、お茶とおにぎり等を楽しみながら幸せを
感じる、癒しの郷です。
↑花矢倉展望台から
標高約600メートルという高さからですと、下千本、中千本、上千本の吉野山の全風景が見えます。そして、遠方には金剛山と葛城山を含む山々の大パノラマが広がっています。
①花矢倉近辺の遊歩道展望台
上千本の舗装道路が九十九折(つづらおり)のようになっている坂道があります。そこを徒歩で花矢倉と
いう丘に向かって歩いていくのですが、その途中で道路から離脱するコースを取りました↓
↑右側の階段を登ります。
ハイキングコースのように道が整備されていて桜シーズンは沢山の人が歩いています。下の道路を歩けば
平らな坂道ですが、段差がある階段は体力がきついです。沢山の人に次から次へと追い抜かれました。
おおよそ、こんな道が続きます↓
狭い通路で多数の人が歩くので、展望が良い箇所になると、お互い譲り合い、写真撮影の順番を待ちます。
といっても慣れたものでスムーズに歩けますのでご安心を。
静寂の中のパノラマビュー
遊歩道展望台から見た景色がこちらです↓
↑写真を撮るのに必死です・・あまりにすてきなので。
この散歩道が初めに意図したより、実はずうっと丘の上まで続き、以前、花矢倉展望台として使われていた
古い小屋の横を通過して舗装道路に出ます。今では使われていない小屋で、花矢倉展望台だったそうです。
↓「佐藤忠信花矢倉」という石碑もあります。
―義経の忠臣、佐藤忠信が「おとり」となり義経を救う―
1185年、源義経が兄・頼朝の追手を逃れ吉野山へ落ちのびた際、義経を守るために一人その場に残ったのが、弓矢の名手・佐藤忠信でした。横川の覚範(よかわのかくはん)という強敵に襲われる中、忠信は見事な一矢で覚範を討ち取り、その首をこの地に葬ったと伝えられています。以来、この丘は「佐藤忠信花矢倉」と呼ばれるようになりました。
この道沿いの下、駐車場のある場所に、同様の趣旨の案内板があります↓
②「さくら咲競プロジェクト」展望場所&隠れビューポイント
一つ目は、「さくら咲競プロジェクト」の看板がある所を入ります。
眼下に観光道路が見え、ブログ記事のトップを飾っている写真撮影ができる箇所です。この地点から多数の
美しい風景写真が撮影されているのではと思ってしまいます・・。
↑「さくら咲競プロジェクト」の入口です。狭い場所になっているので沢山の人ですね。
↑ここで思い思いの場所にビニールを敷き、もしくは丸太の上に座り、「花も団子も」を楽しみます。
吉野山の葛餅を食べたら最高ですねー。
二つ目は、ここから山の中腹を下がった場所にあります↓ 公衆トイレから道路をちょっと下がります。
↓ここが「隠れビューポイント」です。
桜の滝が流れ落ちる幻想空間
一番お気に入りの場所です↓みなさんもお気に入りの場所を見つけてくださいね。
↓上千本から滝桜を下っていける山道が写真で見えます。実際に下から登ってくる人もいました。
この人達は山の下まで到達しなかったようですが、ハイキングコースのようなものがあるらしいので次回、
行ってます。ご報告いたしますので、どうぞお楽しみに!
実は、上千本の上下は、滝桜とよばれている場所だそうです。グーグルマップで県道37号線の「滝桜」と
案内されている箇所近辺まで行けるのかどうかという「課題」ができました。
「横川の覚範の首塚」の案内板↓
引用です↓
この辺の上下が「上千本」で、俗に「滝ざくら」といわれているところです。花の盛りに下の方から
見上げると、あたかも花の滝がたぎり落ちるように望まれるので、こう名付けられたものでしょう。
③ 歴史深き吉野水分神社のしだれ桜
創建は不詳です。698年の「続日本紀」に記述があることから、飛鳥時代(592年~710年)には存在して
いました。主祭神は天水分大神(あめのみくまりのおおかみ)です。水分と書く名前の神社は、やっぱり
水の神でした。納得です。
子守宮(こもりのみや)ともいい、その字の通り、子授け、安産、子どもの守護神となってます。
豊臣秀頼と本居宣長は、この神社のご利益で子授けを祈願して生まれたと伝わってます。
千年の歴史を見守る古木
この中庭にあるしだれ桜です↓
↑別名は「散らずの桜」、10日間ほど咲き続けるので、この名前です・・・
社殿は本殿、幣殿、拝殿、楼門、回廊を含む桃山様式建築の三殿一棟とよばれ、重要文化財に指定された
美しい建築です。慶長9年(1604年)、豊臣秀頼による再建。
↓この桜は大好きです。
他の人の口コミにもありますが、とても心が穏やかになり、ホッとする境内です。寺院の木々や森には神が宿るといいますが、この桜が神社を護っているように見えました。
拝殿、幣殿、本殿が見えます↓

↓桜の枝が四方に伸び、中庭の天井のようになってます。
↓秀頼の寄進というおみこしが無造作に置かれてました。17世紀のおみこしですよ。
まとめ
できるだけ存分に楽しむために早朝出発をお勧めします。トイレは数が少ないので、ご注意を。
次回は上千本から滝桜までの道をチャレンジする予定です。「奈良・悠久の秘境」はこれからも続きます。
上千本から中千本・如意輪寺へ山道縦断ルート 吉野山の裏桜道
吉野山の桜といえば混雑…と思いきや、実は人がほとんどいない絶景ルートが存在します。
上千本から滝桜、そして如意輪寺へ抜ける山道は、知る人ぞ知る“裏桜道”。
満開の桜に包まれながら、時折すれ違うのは地元の人か登山者だけ。
この記事では、実際にこの道を歩いて撮影した体験をもとに、見逃せない見どころを詳しくご紹介します。
↑上千本から降りて中千本の如意輪寺近くのハイキングコース
「隠れビューポイント」から見えた遊歩道とは?
上千本の「隠れビューポイント」に行った際、眼下の谷間から、登ってくる人たちがいました。山の中腹の
山道を下ったものの時間の都合上、同じ道を帰ってきたような様子でした。舗装道路を使わず山を登ったり
下りたりできるだろうか?
↓この「隠れビューポイント」の眼下に橋と散策路が見えます。確かに山道の遊歩道があるんですよね。
↓橋です
上千本の中腹にある橋と遊歩道は、一体どこに通じているのだろうかと。この斜面を下りていけば、どこか
に到達するにちがいないと、山育ちの私は、その到達地点を知りたくなりました。
この解答はズバリ!
散策路は、グーグルマップで県道37号線沿いの滝桜と呼ばれる有名な観光スポットまで続いています。
下りていけるということは同じ道を反対に進むと、登れるということで、中千本の県道37号線辺りから滝桜
の美しい木々の下をそぞろ歩きしながら吉野山を上千本まで登れるということですよね。
↑滝桜の入り口(県道37号線)
実際に試してみると、話は複雑になります。何故なら、どのマップにも通常の記載のようなものはなく・・
そもそも知られていないルートで・・・ルート自体が何通りかあるという。吉野山はおいそれと簡単には知る
ことはできないという秘密のベールに包まれた世界遺産。そこを敢えて紐解くことにしました。
ただし、あくまでも現地で歩いてみると至極簡単なんです。私が全行程を相応の短時間で歩いたので。
↑花矢倉展望台からの新緑の美しさ
散策ルートの概要(上千本〜中千本〜如意輪寺)
この散策路は以下の3ヶ所に通じてます。
接続地点①県道37号線・滝桜入口
接続地点②県道15号線・中央通り近く
接続地点③如意輪寺方面(バス停留所)
山全体が、縦横無尽につながっていると言うと、大げさでしょうか。少なくとも想像以上に自由に山の中を
歩けます。地元の人によると「自由に」歩きたい場所を歩いてもいいのだそうですよ。安心しました。
↑上千本から中千本への遊歩道
実際に歩いてみたルートと所要時間
挑戦しましたのでご報告します。
↓上千本の公衆トイレから、ちょっとだけ坂道を下ると案内板があり、ここを入ります
①上千本〜滝桜入口(約22分)
「滝桜を縦断する」とどうなるのか。県道37号線の滝桜の入り口(同時に出口)に上千本から向かいます。
が、県道37号線に出る間際の「通路」が長期間使用されておらず荒廃していたので舗装道路には下りませ
んでしたが、道路には行けます。
以下、写真が続きます。5月の初頭(5月5日・早朝の6時過ぎ)の新緑の風景が格別に美しいので、楽しん
でいただけたら嬉しいです。そこここに、もみじの群生箇所もあり隠れた秘境への招待となるのか?
上千本の隠れビューポイントの入り口↓(2025年5月5日6時30分早朝)
桜の展望スポット↓ここでのお花見ピクニックは人気があり最高ですね
眼下の橋に向かいます↓
↓ちょっと下った沢に小さな滝が。辺りは静か、滝だけが流れる
急こう配の斜面なので、滑らない安全な通路を見つけます↓
上千本の舗装道路への散策路
ほどなく、この脇道が左側に見えますので、簡単にご紹介だけします。
実は、左にこの山道に沿って行くと上千本の民家の横道に出ます。アッと驚く大発見でした。↓
上千本に駐車した場合は状況に応じて使えますね。
ここを数分、歩くと上千本の民家横の道から舗装道路に出ます↓
寄り道しましたので、それはさておきー
①再び 上千本〜滝桜入口(約22分)
まっすぐに滝桜を下降、直行します↓↓↓
この橋を渡り↓
↓如意輪寺の手書きの案内板↓お寺と滝桜の入り口は両方とも標高が低いので案内板に沿ってひたすら下り
案内板に従い、ひたすら歩いていきます。
こんな道もあります↓歩行注意!
木々の隙間から見える別荘?のようなステキな家↓
↓モミジの木々がきれい、青い繊細な葉と小鳥の鳴き声だけが聞こえる
おしゃれな石畳の遊歩道↓
如意輪寺の案内板が見えはじめました↓
山道が続きます↓早朝の静けさだけが響く
↓いよいよ!滝桜の底というべき沢に着き↓到達したという感動の瞬間!ここまで22分。
↓橋の名前は御陵橋というのだそうです
↑↑上の2枚は上千本から縦断し、見えてくる県道37号線。県道に下りていく道はありますが、長期間
未使用で荒廃していたので割愛します。
滝桜を上千本から縦断し納得・満足。その後、同じ道を少しだけ戻り、県道15号線の中央通りを目指したのが
以下です。
②滝桜入口〜県道15号線(約10分)
県道37号線の滝桜の入り口近辺からは、県道37号線に沿って進んで約10分の行程。
現地で簡単に分かります。
下の3枚は、その途中の景色です↓道なりにただ歩くだけ
芳山一佛堂の案内板です↓
芳山一佛堂の本堂?↓
一本道に沿って歩くと細い道に出ます。この細い道が遊歩道に通じると一体誰が想像できるでしょうか↓
↑場所を示すためにマップ表示。途中に個人宅の前を通るのでマナーは守りましょうね。
竹林院前のバス停が坂の上すぐにあります。15号線というより37号線に近いですね。中央通りに近いという
ことで便宜上の15号線としてます↓マップでご確認を。
案内板では↓「上千本バス停100メートル」となっている場所です
③滝桜入口〜如意輪寺バス停(+約33分)
最後に、33分の行程で如意輪寺へ向かいます。
再度、滝桜の沢に戻ります↓沢と近辺の写真です↓
石畳の遊歩道です↓如意輪寺の案内もあります↓
如意輪寺へと下ります↓石畳がおしゃれ
こんな道もあります↓散歩に最適
おなじみの風景、金峯山寺が木々の間から見えます↓
どこからも見える金峯山寺をアップ
三叉路での案内板です↓
こちらのほうが案内板を読めます。上千本と如意輪寺の方向案内↓
そこを如意輪寺の方向へと歩き、バス停に到着です↓
道路を横断すると如意輪寺はすぐそこ↓後醍醐天皇ゆかりの寺、境内のしだれ桜は絶賛の美しさ!
歩行の注意点と装備(トレッキングシューズ推奨)
きれいに整備されてますが歩行に充分注意しないと危険です。
ハンドレールはなく、場所によっては狭い山道で油断すると沢に落ちます。救急車は山の中腹には来ませんので、安全歩行が第一優先!
靴も通常のスニーカーだときついかも。個人的には常時トレッキングシューズで楽です。
舗装道路でもコケる私なので他人様のことは言える立場ではないですが、安全面に関しては、どうぞご自分で責任を取る方法をお取りください。
また、体力・脚力もご自分の調子で歩行。体調が悪い時の無理は禁物。
結論・まとめ
上千本から中千本・如意輪寺、中央通りへと抜けるこの山道ルートは、知る人ぞ知る“吉野山の裏ルート”。
自然を感じながら静かな山道を歩きたい方に、ぜひおすすめしたい縦断コースです。
どこの観光案内にも載っていない、まさに「山の中の道」です。
どこまでも静かで、ただ春だけがある・・「山の春」を、ただ、歩いていた・・それだけで、なぜかとても
満たされた気持ちになる。そんな吉野山で癒しの秘境をみつけてみませんか。
奈良の古民家に宿泊してみた
ある縁がきっかけで、古民家の女性ご主人の宿にGWの1泊をしました。
ご主人はとても個性的で、初めてお会いした時の好印象が消えませんでした。
奈良県に中継地としての宿泊場所を探していた折、宿泊予約を入れるのに時間はかかりませんでした。
田舎の豊かな食文化
自宅からは車で2時間ほどの距離ですが、地元の山菜や旬の食材を使った料理に惹かれて、今回はあえて一泊してみることに。
朝には、とれたての烏骨鶏の卵が食卓に並び、あまりの新鮮さにちょっと感動しました。普段の生活ではなかなか味わえない体験で、泊まってよかったなと思えたひとときでした。

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