アクセス

洞川温泉・みたらい渓谷へバスで行ける?
下市口駅からのアクセス

車がなくても行ける!下市口駅からバスで向かう、天空の温泉郷・洞川温泉

洞川温泉ってどこにあるの?

奈良県天川村の洞川温泉は、澄んだ水と空気に包まれた山あいの温泉街。
近くにはエメラルドグリーンの清流が美しい「みたらい渓谷」もあり、夏の避暑や秋の紅葉、修験道の
聖地めぐりで人気のエリアです。
しかし、鉄道駅がないため、車がない人にとってはアクセスが難しい場所でもあります。

この記事では、近鉄吉野線「下市口駅」から奈良交通バスを利用して洞川温泉・みたらい渓谷へ行く方法を、
現地取材の写真とともにご紹介します。

下市口駅と天川村の関係

天川村には鉄道駅がなく、最寄り駅から奈良交通バスに乗るのが唯一の公共交通ルートです。
その玄関口となるのが近鉄吉野線「下市口駅」。ここから天川村方面へのバスが発着しています。

下市口駅の駅舎

下市口駅の駅舎
木造感のある駅舎。吉野や天川方面の玄関口らしい落ち着いた雰囲気です。

下市口駅は大淀町にありますが、南へ歩いて吉野川を渡ると下市町があり、「下市の入り口」という意味で
この駅名が付けられました。かつての下市は吉野の商業中心地で、吉野川の千石橋周辺の商店街にその名残が感じられます。

昭和レトロの廃墟商店街
国道沿いには「下渕アーケイド」という昭和30年代から残る木造アーケイドがあります。
老朽化が進み非常に危険ですが、その存在自体が“奇跡”といわれるレトロな商店街です。

下渕アーケイド

下渕アーケイド

下市口駅から洞川温泉行きバスの探し方

私たちが訪れたのは7月の18時前。駅前には人の行き来が少なく、広い駅前広場が印象的でした。
コンビニや食事処は近くにありますが、商店街はこの時間帯はシャッター通りになっていました。

駅構内の様子

駅構内の様子
明るく清潔な構内。観光客にも利用しやすい雰囲気です。

大阪からは近鉄大阪阿部野橋駅より特急で約1時間、京都からは近鉄京都駅より約1時間20分で下市口駅
に到着します(下市町のHPからの引用)。

駅構内の様子

駅前広場とタクシー乗り場
駅前にはタクシー会社があり、観光タクシー利用も可能です。

バス停は交番の隣にありますが、広場が広くて初めてだと分かりにくいかもしれません。
タクシー運転手さんに聞くと「あそこだよ」と即答してくれましたが、指差された方向を見ても最初は見つけられませんでした。

下市口駅前バス停

下市口駅前バス停
交番横にある待合室付きのバス停。天川村方面行きはここから出発します。

バス路線と運賃・所要時間

天川村方面へは2系統と7系統があります。

 2系統:洞川温泉行き(天川川合・観音峰登山口経由)

 7系統:中庵住(なかいおすみ)行き(天川川合・天河大辨財天社・天の川経由)

洞川温泉までの所要時間は約1時間、運賃は大人1,480円。ICOCAなど交通系ICカードが利用可能です。

 注意:バス本数は非常に少ないため、行きも帰りも時刻表の確認が必須です。特に日帰りの場合、
    下市口駅到着とバス発車時刻を合わせておかないと、長時間待つこともあります。

下市口駅前バス停の時刻表

下市口駅前バス停の時刻表
2025年7月現地取材時点の時刻表。最新情報は奈良交通公式サイトで要確認。

天川川合バス停

天川川合は天川村の中心的なバス停で、標高約600m。ここから洞川温泉街はさらに標高を上げ、約820mに位置します。

天川川合バス停と総合案内所

天川川合バス停と総合案内所
左の建物が天川村総合案内所。観光パンフレットや情報が入手可能です。

バス路線図

バス路線図
下市口〜天川村間のバスルートを示した路線図。

天川川合の下車側バス停

天川川合の下車側バス停
下市口方面から到着するバス停。

天川川合の乗車側バス停

天川川合の乗車側バス停
下市口へ戻る場合はこちらから乗車します。

洞川温泉方面行き(2系統)と天河大辨財天社方面行き(7系統)の両方がここを経由します。訪問計画は事前にしっかり立てるのがおすすめです。

日帰り訪問のポイントまとめ

  下市口駅9時台発のバスに乗れば昼前に洞川温泉着

  帰りは16時台の天川川合発が現実的

  観光できる時間は4〜5時間程度

  車がない人でも訪問可能だが、バス時刻の事前確認は必須

アクセスに時間はかかりますが、到着したときの澄んだ空気と山々の景色は格別です。
日帰りでも十分楽しめますが、バスの本数が限られているため、事前の時刻表確認は必須。
しっかり準備をして、天川村の自然と温泉を満喫してください。

なお、日帰りを前提にご紹介しましたが、乗車開始日から4日間有効の「洞川温泉・みたらい渓谷散策きっぷ」もあります。
近鉄電車・奈良交通バスの往復割引乗車券に加え、洞川温泉ビジターセンターの入湯料金割引券付き。
宿泊を予定している方や、ゆったり滞在したい方にはお得な切符です。
詳細は近鉄公式サイトをご確認ください。