那智の滝 日本の音のある風景百選
那智の滝は、「華厳滝」、「袋田の滝」と共に日本三名瀑に選ばれています。
袋田の滝は、ケースバイケースで、第三番目の滝とならなかったりする微妙なこともあるのだそうですが、滝の評価は、人それぞれで、また訪れる季節により、大きく変化します。
相対的なことなので、どれが一番良いと決める事項ではないと思いますが、いかがでしょうか。
例えば、華厳滝も、壮大な景色に感動しますが、中禅寺湖からの水量を調整する水門があり、はるばる遠方から、人生一度だけの観光に来ても、わずかな水量のみ流れている日時で滝に遭遇することがあります。
がっかりして帰るということになります。
実際経験したことがあります。
那智の滝は、再度確認いたしますと、落差133m、銚子口の幅13m、滝壺の深さは10mあり落差は日本一です。銚子口の岩盤に3つの切れ目があり三筋になって落下しているので「三筋の滝」ともよばれます。
ここでは日本ナンバーワンと仮にいたしますが、みなさんはどう思いますか。
何よりも、滝そのものをご神体とし、注連縄(しめなわ)が張られているのは他とは比較できないですね。
飛瀧神社の神様として崇め、毎年7月9日と12月27日には神事にのっとり注連縄の張替行事が行われます。
命がけです。
ここでは特に滝の音に注目します。
6月末のある日のことですが、現地で滝が見えはじめ、その音が聞こえていた場所があります。
それは、県道46号の、ある駐車場の前辺りです。
地図で示します。
朝のすがすがしい空気の中で、野鳥の声とともに、滝の音が聞こえました。
別世界に来ていると実感できた瞬間です。
那智の滝 日本の音のある風景百選
環境省の文章を以下に簡単に抜粋いたします。
1996年(平成8年)に当時の環境庁(現・環境省)が「全国各地で人々が地域のシンボルとして大切にし、将来に残していきたいと願っている音の聞こえる環境(音風景)」を広く公募しました。
これらの応募から、音環境を保全する上で特に意義があると認められる100件を選定したものが、「音のある風景百選」です。
人々が地域のシンボルとして大切にし、将来に残していきたいと願っている音の聞こえる環境を音風景とし、鳥の声や昆虫の羽音などの<生き物の音>から、川の流れや海の波などの<自然の音>、祭りや産業などの<生活文化の音>まで多岐にわたります。
それぞれがその地域固有の、後世に伝えたい大切な音風景です。
とても分かりやすい内容です。
那智の滝からの音を聞くだけでも、大きな元気をもらったような気がしました。
みなさんはどうでしょうか。
短い画像と音ですが、どうぞお楽しみください。
非日常への誘いです。
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