海の宝石 シーグラス
環境省の宇久井ビジターセンターで「ビーチコーミングに出かけよう!」という企画展示が開催されています。
最終日は年内の12月28日です。
那智勝浦町とその近辺の主要な海浜、4ヶ所でのビーチコーミングの結果を、展示により具体的に内容を解説しているので、とても分かりやすいですよ。
お子さんにとっての興味深い内容となっているのは言うに及ばず、大人の私たちにも、身近で見たことはあるけど名前は知らないという貝類が解説されているので、とても、おもしろいです。
拝見させていただき「灯台下暗し」が少し明るくなりました。
那智勝浦町とその近辺の海辺が紹介されてますので、是非どうぞ。
ビーチコーミング
宇久井ビジターセンターの案内板を紹介させていただきます。
その趣旨は:
海辺を代表する遊びとして海水浴がありますが、寄せては返す波をボンヤリと見て過ごす、波打ちぎわを歩いて散策してみる、漂着物を採取して集めてみる、海辺の生き物を観察してみる等、海は夏の海水浴場だけではなく、季節を通して、さまざまな活動が楽しめます。
宇久井の千尋の浜は、子どもの時、夏、体が真っ黒になるまで遊んだ浜です。
カニモリガイ、タマキガイ、キサゴという貝類が確かに日常に沢山ありました。
おまけに桜貝を集めるのが大好きでした。
みなさんは桜貝をご存知でしょうか。
桜の花びらのようなきれいな貝でした。
ちょっと力が入ると粉々に壊れるので大事に手の中に入れて家に持ち帰っていましたね。まるで宝物です。
さらに「その他の南紀の海岸」の展示で、一番上の横一列に、人気が上昇中のシーグラスが並んでいます。
シーグラスは陸上のゴミだったガラス瓶
シーグラスは「人魚の涙」「浜辺の宝石」という愛称でよばれ、シーグラスアートやアクセサリーを多々作っ
ている人達がいるという「人気アイテム」です。
元々、陸上にあったガラス瓶が、海に捨てられ、川から流出した結果、岩などに砕かれ、砂に混ざりながら
波に揉まれ角が丸くなり、表面はマット加工したような美しいガラス片へと変貌します。
色は、青、緑、白、茶が多いですが、レアものですと赤、黄、オレンジ、紫、黒などのモノ。
ビー玉(これはシー玉、sea玉とよばれます)やおはじきなど特殊な素材のモノ。
そして極めつけはブラックライトで光るというウランガラスです。
研磨機で磨いたシーグラスは除外します
自然の環境下で長時間をかけて侵食された天然のものと、研磨機を用いて人工的に作ったものとがあるのですが、正確には顕微鏡でその両者の表面の差異が分別できます。
人工のガラスはクラフトグラス(シーグラスではなく)と呼ぶべきという人達もいるそうです。
ここではあくまで、自然の中で長い年月かけて、岩や海流に流されてできたシーグラスだけを対象にします。
シーグラスは希少価値となるかも?
エコが重視され、当然ドリンク類はガラスビンからペットボトルになり、ガラスビンはリサイクルに出され、 ゴミの廃棄が厳しくなっています。
それ故、浜辺でのシーグラスは減少傾向になるのではないかと。
同時に、ご存知のように、シーグラスはどこの浜辺でも採れるというわけではありません。
浜で採れるシーグラスは、年々貴重なものとなっていくのではないでしょうか。
那智勝浦町の浜はシーグラスの宝庫
最近、採集をしてみましたが、ある海岸で20分ほどで沢山取れました。
それで、さらに、合計1時間ほど試し、小さなコンビニ袋1杯近く取れました。
その写真を掲載いたします。
シーグラス レアもの
再度、改めてレアものをご紹介いたします。
最もレアな色はオレンジで、10,000個に1個の確率でしか拾えないとか。
次は、黄色系統。
そしてグレイです。
写真のツートンカラー(白と青)のものは「マルチ」といいます。
もうひとつ「ミルク」というのがあります。
陶器のような質感で、光りを通しません。
プラスチックや陶器と間違えてしまいそうなほど、透明感がないのだそうです。
写真の白いものに似ているかもしれません。
どっちにしても、こんなレアものを浜で拾えたら、とてもハッピーになれますよね。
シーグラスを探す方法
波に乗って浜にやってくるシーグラス。
どうやって見つけましょうか?
季節は、宇久井ビジターセンターの情報によると秋から春の嵐の後がお勧めということです。
基本的には、季節は問わないかもーですね。
干潮時より少し前の時間帯、1~2時間前くらいが良いとされています。
場所は、波打ちぎわではなく、それより陸地よりの、小石、砂利がたまっている場所です。
小石に混ざり込んでいることが多く、岩場、漂流物(流木、海藻等)に隠れていることもあります。
最初は、広い範囲を見渡しながらシーグラスを探します。
その後、ひとつでも見つけたら、その場所を集中して探します。
シーグラスをひとつでも見つけた場所には、同じくらいの大きさのシーグラスがある可能性が高いです。
小石がたまっている場所には、それと同じ大きさのシーグラスが流れ着いていることが多いです。
欲しいサイズに合わせて、同じサイズの小石がある場所を探してみるのも方法です。
最後に、立って探すのではなく、しゃがみ込んでじっくり探すと石とシーグラスを目で容易に区別できるので、探しやすくなりますよ。
そして、波を背にすると、大きい波がやってきても気づかないことがあるので注意を!
安全のために、持ち物や服装などを気を付けましょう
浜辺にはシーグラス以外にもたくさんの漂着物が流れ着きます。
まだ角が削れていないガラスが落ちていたり、毒のある生物が漂着していることも。
必ず軍手や手袋類をはめましょう。
また、拾ったシーグラスを入れる袋や容器、リュック、タオル、飲み物、シャベル、バケツ類、日焼け止め、帽子などがあると便利です。
最後にー波打ち際で、濡れても大丈夫な服や靴だと安全です。
何事も安全第一です。
冬の海でシーグラスを探す
2024年早々の寒い日、雨上がりの美しい海を見に行きました。
シーグラスも、久々に探してみました。
沢山、ありました。
パートナーと二人で30分ほどかけました、その一部です。
今回、なんとハート型の石を見つけました!
もち、景色も最高でした。
宇久井半島で一番お気に入りの場所です。
グラスのサイズが、いつもより小さ目なので、他の人が来ているかなという感想を持ちました。
大き目なサイズは、ありませんでした。
シーグラスを手作りアートにするのが流行ってます
三重県の道の駅紀宝町、ウミガメ公園内、ウミガメ水族館に入る手前の資料館にお土産店があります。
そこでシーグラスのアート作品が手ごろな価格で、いくつか販売されています。
興味のある方はどうぞ。
また、昔なつかしい手作りの飾りもあります。
こういうのが普通にリビングルームにありましたーーーなんだか懐かしい。