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🟨洞川の真ん中で、ゆったりとお茶を――カフェ西友
天川村洞川、行者さん通りの真ん中にある「カフェ西友」には、
おいしいケーキとコーヒーだけでなく、人と猫と、そして未来の夢が詰まっています。
看板猫・ひみちゃんと、その家族である前田さん親子の歩みを、少しずつご紹介していきます。
冬も本格的となり、雪の洞川の写真を撮ろうと思い立ち、道路の凍結に備え、あらゆる準備をして出かけました。結果は、雪や道路の凍結もなく、ほとんど観光客のいない洞川を独り占めするという幸運に恵まれました。気温は3度位でしたが、寒さもそれほど感じることなく、この時期の洞川はお勧めです。
そして、もうひとつ、西友のマスターと話したいという気持ちが個人的にありました。
「洞川でカフェはちょっと…」と思っている方にこそ、足を運んでほしい。
小さな店の中に、優しさと情報がぎゅっと詰まっています。
【メニュー】ケーキとコーヒー、そしてうどんも
土曜日のお昼頃。行者さん通りは、驚くほど静かでした。
そんな中で、ゆったりと落ち着いた空間を提供してくれていたのが「カフェ西友」です。

おいしいコーヒー
ケーキは600円、コーヒーは400円(ケーキセット900円)。

ティーカップケーキ

チョコレートケーキ
ケーキもドリンクも、すべて店主・前田さんの手作り。独学でレシピを学び、ひとつひとつ丁寧に作っている
のだそう。
穏やかな店内で、地元の方と旅人が自然と会話を交わす――そんな柔らかな時間が流れる場所です。
どちらも店主の前田さんの手作りで、丁寧な味わいが伝わってきます。
うどんメニューもあり、つるっとした喉ごしでお腹にはちょうどいい分量。散策中の軽い昼食にもぴったりです。

葛豆腐のおうどん
【空間】落ち着いた店内は、まるで隠れ家
店内は木の温もりがあり、ゆったりとした空気が流れています。
ただ「カフェ」としては看板も控えめで、観光客には気づかれにくいのかもしれません。
でも、だからこそ静かにくつろげる、隠れ家のような場所なのです。


【人】天川村を知る、もうひとつの“案内所”
そしてもう一つの魅力は、前田さんとの会話。
質問すれば、天川村のことを本当に丁寧に教えてくれます。
観光案内所に立ち寄るような感覚で、気軽に立ち寄ってほしい――そんなお店です。
🗾天川にサッカーの夢を――親子で挑む地域おこし
実はこのカフェ西友の店主・前田さん、ただのカフェのご主人ではありません。
若い頃はプロの歌手としても活動されていて、洞川の夏祭りではステージで歌声を披露していたそう。
ケーキやうどんを自分で作る料理の腕もプロ級。さらに真冬の寒中飛び込みまでするほどの身体能力。
サッカーに情熱を注ぎ、地域おこし協力隊として活動するかたわら、
地元の子どもたちのために汗を流す姿は、まさに**“洞川のスーパーマン”**そのもの。
何でもできる人って、本当にいるんだ──
そう思わずにはいられませんでした。
洞川地区の地域おこし協力隊としては、なんと息子さんも同じ協力隊員。
親子で地域に関わる、全国でも珍しいケースです。
親子で協力隊? それだけでも珍しいのですが、その活動の根底には「サッカーの学校をつくりたい」という熱い想いがあります。「洞川にサッカーを根づかせたい」。そんな願いが、地域おこしの枠を超えて、人を育て、風土をつくる取り組みにつながっています。
新川志音選手を育てたコーチに洞川で会える
……この話を聞いたとき、思わず「本当ですか?」と聞き返してしまいました。だって、洞川で日本代表を育てたコーチに会えるなんて、誰が想像するでしょう。
「自分の子どもにサッカーをやらせたい」「興味がありそうだから、何かきっかけを与えたい」――そんな方は、ぜひ前田さんに話しかけてみてください。新しい発見・気づきがあるかも――
ひみちゃんの話を聞かせてもらうつもりで伺ったのに、気づけば2時間半。前田さんの語りには、不思議と人を惹きつける力があります。
何がすごいって、私たちのような、いわば旅人にも、全力で話してくれること。相手を信じて話す人だから、子どもたちもきっと自然に信頼を寄せるんだろうな…そう思いました。
優秀なコーチ
特筆すべきは、前田さんと息子の裕太さんは、新川志音(しんかわしおん)選手を小学生時代に指導していたということ。いまや日本代表選手となった新川選手を、サッカーの入口に導いた人物達です。
日本代表にも名を連ねる選手の原点に、前田さん親子の存在があったのです。
指導の様子や、洞川での時間をリアルに感じられるアカウントです↑
子どもたちへの想いが伝わる投稿が多く、活動の熱量を知る手がかりになります。
地域の様子や活動をもっと知りたい方におすすめです。
この話になると、前田さんの語り口がふっと変わります。
普段は穏やかな笑顔の方なのに、急にスイッチが入ったように――
まるで、グラウンドに戻ったコーチのような目をされるのです。
洞川の自然のなかで、子どもたちがのびのびとボールを蹴る。
そんな未来を、本気で目指している親子がここにいます。
地域に必要なのは、こんな“本気のボランティア”かもしれない。
| 特徴 | Anker PowerDrive(24W) | Anker 323(52.5W) |
|---|---|---|
| 出力 | USB-C 20W / USB-A 12W (スマホ1〜2台向け) |
USB-C 40W / USB-A 12W (スマホ+タブレットも余裕) |
| 急速技術 | PowerIQ 3.0 搭載 iPhone・Android急速充電に対応 |
PowerIQ 3.0 搭載 より余裕のある高速充電が可能 |
| スマホの発熱 | 発熱が少なく、温度が安定しやすい | 電力に余裕があり、さらに温度が上がりにくい |
| 同時充電 | 2台同時充電OK (夫婦+ナビ用など) |
2台同時充電OK 片方は高速充電のまま使えます |
| アイドリングストップ車との相性 |
エンジン停止・再始動の電圧変動を吸収しやすく、 古い充電器に比べて充電が途切れにくい |
電圧変動への耐性が高く、 アイドリングストップ車でも安定してスマホを守りたい方に最適 |
| おすすめの使い方 |
・奈良への日帰りドライブ ・スマホの急速充電をまず1台用意したい方 |
・写真や動画をたくさん撮る方 ・夫婦ドライブや長距離移動が多い方 ・「古いUSB充電器から買い換えたい」方 |
| 価格帯の目安 | 約1,300〜1,700円前後 | 約2,300〜2,900円前後 |
| 商品リンク |
🐾猫に保護された前田さん──ひみちゃんと家族の物語

ひみちゃん
元々猫が好きということではないのに、淡路島で小さな子猫に出会いました。
山の中、箱に入れられていた捨て猫―そのままにしておくと小さな命が途絶えるかもしれない。
それが、前田さんとひみちゃんの運命の出会いです。

ひみちゃん
前田さんが言うには、「猫を保護したのではなく、その時に保護されたのは僕です。」と。
さらに、「今では、ひみちゃんが僕の飼い主です。」と本気でおっしゃるんです。
なにを昼間から意味不明なことを言っているのかと思うかもしれませんが、その言葉に、私はふっと頷いてし
まいました。なんの違和感もなく、ただ、深く、腑に落ちたのです。

ひみちゃん
山から来たヤマネコ──ひみちゃんと家族の出会い
「この子、家にとどまっている猫じゃないの。野性のオーラが出てるのよ」
そう語ったのは、前田さんの奥様でした。

ひみちゃん
出会ったばかりの頃から、ひみちゃんには、どこか“山の気配”がまとわりついていたといいます。
小さな体に宿る鋭い目つきとしなやかな筋肉。
そして時折ふっと見せる、家の中には収まりきらない気高さ。
キジトラは、イエネコの中でもっとも野性を残す種。
祖先はリビアヤマネコ──乾いた大地を駆け抜けてきた血を、そのまま引き継いでいます。
そして何より印象的なのは、ひみちゃんの姿がまるで“小さなヒョウ”のように美しいこと。
天川村の山野を駆けるその姿は、まるでこの土地に選ばれて生まれた“ヤマネコ”のようなのです。

ひみちゃん
その野性の奥にある柔らかさ、どこか誇り高くて、でも無邪気な顔。
インスタで「かわいい!」とみんなが叫ぶのも、よくわかる気がします。
ひみちゃんの美しい秘密
──洞川の山を駆ける、野性と可愛さをまとった猫
美猫として知られるひみちゃん。でも、その可愛さの裏には、山で育った猫ならではの「野性」がしっかり息づいています。今回は、そんなひみちゃんの秘密に、そっと近づいてみたいと思います。
きじ虎とは?──野性の名残を受け継ぐ猫
ひみちゃんは、いわゆる「とら猫」の一種。でも、ただのとら猫ではありません。
全体に茶色をベースに、黒い縞模様が入り、日本の国鳥・雉(きじ)のメスに似た毛色から、「きじ虎」と呼ばれます。
🐦きじのメスの羽色はこちら ↓

雌の雉
この「きじ虎」、実はとても歴史ある毛色で、4000年以上前のリビアヤマネコが祖先とされています。つまり、人と暮らすようになっても、どこかに野性の性格が残っている──そんな種類の猫なのです。
洞川のような自然豊かな山里で、ひみちゃんが自由に駆け回る姿を見ると、「この子は、山とともに生きているんだな」と感じずにはいられません。
🌲きじ虎の迷彩模様は、まさに洞川の山の色。
瞬発力に優れ、聴覚・嗅覚も鋭いひみちゃん。
ひみちゃんの野性は、外見だけでなく、内側にも根づいています。
ひみちゃんの顔──クレオパトラのような美しさ
ひみちゃんの顔を見て、まず目を奪われるのが、ゴールドの瞳と、目尻からスッと伸びるクレオパトラ・ライン。古代エジプトの女王が、猫の目を真似たとされるあのラインです。
額には「M」の模様。これは“マッカレルタビー”と呼ばれる縞猫に特有のマークで、神秘的な印象を引き立てます。
口元や目の周りには白い毛が入り、顔全体の印象はやさしく、どこか人懐っこい。それでも、あまり人前に姿を現さないのは、やっぱり野性の本能なのかもしれません。

ひみちゃんの朝
首元には、ネックレスのように見える線が数本入り、まるで飾りを身にまとっているかのよう。自然の美が生んだ、唯一無二のアクセサリーです。
洞川の山に溶け込む後ろ姿──完璧な迷彩
背中には左右対称に走る黒い縞。しっぽは根元から先に向かって濃くなり、最後は黒一色。
野山を歩くひみちゃんの背中は、まさに洞川の山と一体化する“迷彩色”です。
肉球はメラニン色素が濃いため、黒〜こげ茶色に近く、触れると温かみがあり、でもどこか野生動物のような硬さも感じられるかもしれません。

ひみちゃんの長い尻尾
静かに歩く姿も、飛び跳ねる瞬間も、まるで山の精霊のよう。洞川の自然の中で、ひみちゃんは「ただの猫」ではなく、特別な存在なのだと思わされます。
洞川の守り猫・ひみちゃん
ひみちゃんは、時に大きな日本カモシカに出会っても、全く動じなかったそうです(これはInstagramの投稿から)。
猫は、れっきとした肉食動物──とはいえ、ひみちゃんは誰かを襲うわけではなく、「必要なときだけ、自分を守る強さを持っている」、そんな雰囲気をまとっています。
洞川の山野を我が家とし、訪れる人々を静かに見守るように過ごす姿。
それは、どこか**“山の守り猫”**のようにも見えます。
ひみちゃんの寺子屋計画
西友で前田さんから伺ったお話の一部を、自分なりにまとめてみました。
「本当の思い」までは書ききれないかもしれませんが、誤解を恐れず、言葉にしてみます。
あくまで私自身が受け取った印象をもとに書いています。
もしかしたら、前田さんの本当の思いとは少し違うかもしれません。
でも、私なりに感じたことを、ここに残しておきたいと思いました。

サッカーの寺子屋を作りたいので天川村に来た
私自身、前田さんにお会いする前は、
「自分は一体、何をしたいんだろう?」というモヤモヤ感を抱えていました。
でも、そんな小さな火種のような思いは、きっと誰の中にもあるのではないでしょうか。
前田さんにとっての答えは、シンプルで明快でした。
「自分らしく生きること」。
そのために天川村に移住し、サッカーの学校(=寺子屋)を作りたいという思いを実行に移されたのです。
では、その「自分らしさ」とは何なのか?
それは、自分が一番大切に思っていること、価値があると信じていること。
そこから可能性とビジョンを描き、自分の才能を明確にして、それを活かして生きていく。
そうして初めて、「自分らしく生きる」という実感が生まれるのだとおっしゃいます。
そして、そうした気づきのプロセスを子どもたちが得られるように支えること。
それが、この寺子屋の使命であり、役割だということでした。
すでに前田さんは、近くの廃校を活用する許可を得て、ボランティアでサッカーコーチを務めておられます。
この活動そのものが、天川村の風土に根ざした「寺子屋」そのものなのかもしれません。
ときどき、「なんで自分はこんなことをしてるんだろう?」と我に返ることもあるそうですが、
その答えは明確でした。
「自分の血だ」と。
それは、ご先祖様から受け継いだ何か。
洞川(どろがわ)出身の前田さんだからこそ、この土地に帰ってきて、自然にそうなったのだと言います。

なお、サッカー教室の最初の生徒は「ひみちゃん」。
彼とひみちゃんの間には、まさに“師弟関係”のような絆があるのだそうです。
その姿を想像すると、何ともあたたかく、静かに笑ってしまいました。
744の市区町村が「消滅可能性自治体」
人口減少は全国的な傾向ですが、そのなかでも特に深刻なのが「若い女性の減少」です。
若い女性(20〜39歳)が、今後30年間で半分以上減ると予測されている市区町村は、日本全体の約4割。
こうした地域を「消滅可能性自治体」として、744の市区町村名を公表しています。
正直なところ、この話はあまり書きたくありませんでした。
たぶん、私自身も“知りたくなかった”のかもしれません。
でも、前田さんのお話を聞いて、「それでも伝える意味がある」と思えたのです。
数字だけでは分からない、この場所のこと。この人のこと。
実は天川村は、国が発表している「消滅可能性自治体」には該当していません(2024年発表時点では「その他」に分類)。それでも、2020年から2050年にかけての**若年女性(20〜39歳)の減少率は−34.8%**とされ、
総人口もこの30年で約1,176人から半減の523人になると推計されています。
消滅可能性の指定がないからといって、安心できるわけではない。
そう思わせるには、十分すぎる数字です。

加えて、天川村では2023年の出生数がゼロだったと聞きました。
その年、この村では赤ちゃんの産声が一度も響かなかった――。
数字の上では「0」でも、それはひとつの時代の変わり目を象徴しているように感じます。
人口減少に対抗する答えがサッカーの寺子屋
天川村プロジェクト
簡単に前田さんのサッカー寺子屋の概要を書きます。
到底すべてを網羅できるものではなく、同時に本意を表現できてはいないことをご承知ください。
サッカーを介して、子どもたちに天川に来てもらうというのが、天川村プロジェクトの趣旨です。
ここでは勝手に天川村プロジェクトと名付けています。
何故なら、その性格上、一個人の構想で到底収まらない、村民全体に関わる幸福の企画だからです。
前田さんは、ご存知のように地元出身者です。
一方、他所で長く暮らしていたので、一層、この地域を客観的に理解し、比較できる立場にあります。
それ故、天川村の良さ、価値がより鮮明に分かり、村に即した固有のアイデアを出せるとおっしゃいます。

天川村の30年後、40年後、居住人口が減り、外部からの訪問者も当然、減少します。
それを見据えてアイデアを練り、企画し、実施しているのが前田さん親子です。
それは決して村のためという大仰な志ではなく、前田さんが自分の才能を生かし生きていく幸せが、両者で一致したということのようです。子どもだけではなく、大人も変わらなければというプロジェクト。
風穴をあける人
前田さんは、いわゆる「尖っている人」なのかもしれません。けれど、それは単なる反骨ではなく、「もう時代が変わった」と肌で感じ取り、自ら行動を変えていける、**“風穴をあける人”**としての尖り方です。
洞川のカフェで、あまりにも刺激的な人物に出会ってしまいました。








