天河大弁財天社 無料駐車場
住所:奈良県吉野郡天川村坪内48
電話:0747-63-0558/0747-63-0334
台数:約30台(舗装あり・無料・トイレ有り)

天河神社の正面・一番目の鳥居

大弁財天
アクセスは意外と穏やか。村に溶け込む神社
天河神社は“山奥の秘境”と言われることもありますが、実際のアクセスはそこまで険しくありません。
むしろ、山の麓にあるのどかな村落に溶け込む、訪問しやすい神社という雰囲気があります。
アクセスは、川合交差点から県道58号線(すずかけの道)を南下し、赤い「弁天橋」を左折します。
橋を渡ると正面に、赤い金属製の「冠木門(かぶきもん)」が出迎えてくれます。
この門は天川村内に3か所(※筆者調べ)ほどあり、天河神社専用というわけではなく、一般的な門の形とのことです。

ようこそお詣り下さいました
冠木門をくぐると道幅が狭くなります
冠木門をくぐると、道幅が一気に狭くなり、1車線の細道になります。
「本当にこの道で合ってるのかな?」と少し不安になるかもしれませんが、大丈夫です。
そのまま慎重に進むと、やがて天河神社の摂社・船岡神社へ渡る橋が見えてきます。

船岡神社への橋
さらに進むと、安心の案内板が登場します。

天河大弁財天社への案内
駐車場はどこ?
この案内板の少し先、左折してすぐの場所に駐車場があります。ただし、初めての方には少し分かりにくい構造です。細い道をゆっくり進み、左折すると駐車場の入口です。
私たちが訪れたのは、10月11日(土)の快晴の昼過ぎ。駐車場はすでに満杯の様子でした。
「どこに停めればいいの?」と迷うレイアウト
語弊を恐れずに言うと──
**「ここ、ほんとに駐車場?」**と思ってしまうような不思議なレイアウトです。
敷地の周囲には民家・倉庫・建物が並び、区画線も曖昧で、どこが駐車可能エリアか迷います。


トイレは敷地内にあり、すぐ見つかります
トイレは比較的分かりやすい場所にあり、すぐに見つけられました。

敷地内を奥へ進み、最後の1台分に停車
駐車スペースが見つからず、敷地の奥まで斜めに進む形になりました。

最後にやっと見つけたのが、倉庫の前の1台分のスペース。
見た目には駐車していいのか不安でしたが、他の車も停まっていたため、ここに駐車しました。

東の出入り口近くの1画
出入り口は東と北の2か所
この駐車場の出入り口は、東側と北側の2か所があります。
どちらから出入りするかによって動線が異なるため、混雑時は入庫時に注意が必要です。
天河大弁財天社
🏯そもそも神社とは、なんでしょうか
「日本人にとって神社って、どういう存在なんでしょうか?」
そんな問いを投げかけられても、多くの人がすぐには答えられないかもしれません。
なぜなら、神社は"あって当たり前"のもの。子どもの頃から初詣に行き、七五三で記念撮影をし、地域の祭りでは神輿の音に胸を躍らせてきた。特別に信仰しているわけでもないのに、ふと気がつくとそこにいる――神社とは、きっと考える前に身体が覚えている場所なのです。
私自身、結婚式を明治神宮で挙げました。「なぜ明治神宮を選んだの?」と聞かれると、答えに詰まります。由緒や神徳に詳しかったわけでもありません。ただ、あの木々のトンネルをくぐった時、空気が変わった気がして、「ここで迎えたい」と思った――それだけです。
そういう"なんとなく"を受け止めてくれる懐の深さこそ、日本の神社の魅力かもしれません。そして今、奈良・天川村にある天河神社に立ち寄って、またその感覚を思い出しました。

本殿の屋根が見える・本殿と拝殿は写真撮影禁止
信仰、芸能、暮らし、商い――さまざまなものが溶け合った山の神社には、神さまに祈るだけでなく、「人の営み」がありました。そのことに少しだけ触れたくて、この記事を書いています。
⚩天河神社のお正月と、その特別な「におい」
奈良県天川村の山奥にある「天河大辨財天社」は、ただの"秘境の神社"ではありません。修験道の開祖・役行者が飛鳥時代に開山したとされ、長らく「琵琶山白飯寺」という名の仏教色の強い聖地でした。明治の神仏分離で「天河大辨財天社」となって以降は、弁財天信仰を前面に押し出し、音楽・芸能の神様として独特の存在感を放つようになります。

役行者堂
今では“芸能人が訪れるパワースポット”としても知られ、能や舞の奉納、公演会、さらには結婚式まで行われる現代的な開かれ方をしています。ある意味「商魂たくましい」と言えるほど、“お上手な運営”が目につく場面もあり、熊野三山や大神神社等、他ではちょっと真似できないような、良くも悪くも“柔軟で器用な神社”なのです(もちろん、これは半分冗談です。お間違いのないように)。
そんな天河神社は、年末年始には参拝客が全国から押し寄せ、秘境とは思えない混雑を見せます。この記事では、天河神社の歴史や魅力をおさらいしつつ、「お正月に行ってみたい」と思った人がスムーズに参拝できるよう、現地目線でまとめていきます。
主祭神は 市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)、芸能の神様

弁財天
役行者が感得した弁財天を弥山(みせん・標高1,895m)に祀ったのが創始とされています。
主祭神は、市杵島姫命。一般には弁財天(べんざいてん)として信仰され、「日本三大弁財天」の一つ。60年に一度のみ開帳されます。
また、室町時代以前からの能に関する資料が多く残っており、能面三十面が国指定重要文化財、能装束三十点が県指定文化財となっているという貴重な文化財をも保有しています。
特に芸能関係者の参拝が毎年多くあると言われているのは、弁財天が芸能の神様ということが理由です。
✏長渕剛が結婚式を挙げた
弁財天は音楽・芸能の女神。
たとえば、1987年に長渕剛さんと志穂美悦子さんがこの天河神社で結婚式を挙げたのは、ファンの間では有名な話。芸能人の参拝も多く、KinKi Kidsの堂本剛さんがこの地で曲を制作したというエピソードも残っています。芸能と深く関わりながらも、修験道と水の信仰が根付く独自の世界観――それが天河神社の魅力なのです。
アーティストの参詣者
天河大辨財天社(天河神社)に関係するとされる芸能人・音楽家の一覧表をまとめました。信頼できる情報源に基づきますが、一部、明確な情報がないため「伝承・噂」であることも明記いたします。
🎭 天河神社に関係のある芸能人・音楽家一覧(参拝・結婚式・奉納など)
| 名前 | 職業 | 関係の内容 | 備考・出典 |
|---|---|---|---|
| 長渕剛 | 歌手・俳優 | 結婚式を挙げた (1987年9月17日) |
志穂美悦子と挙式。 奉納ライブも |
| 志穂美悦子 | 女優 | 同上 | 長渕剛と挙式 |
| 堂本剛 (KinKi Kids) |
歌手・俳優 | 参拝・曲作りの場 として利用 |
天河神社で得た インスピレーション から曲を制作 |
| 細野晴臣 | 音楽家 | 奉納演奏 | 天神社行事で 演奏参加の記録あり (能舞台など) |
| 喜多郎 | 音楽家 | 奉納演奏・参拝 | 天川村と関係が深く、 神社イベントにも関与 |
| 坂本龍一 | 音楽家 | 崇敬者 | 言及あり |
| 松任谷由実 | 音楽家 | 参拝との噂 | 複数のファンの間 で言及あり |
| 小室哲哉 | 音楽家 | 信仰・参拝の噂あり | 詳細不明 |
※ 舞踏家・能楽師などの伝統芸能関係者も、奉納舞台や文化事業に多数関与
今年の初詣情報の振り返りと予想(2026)
巳年の2025年は、天河神社に多くの初詣参拝者が押し寄せた年だったようです。
弁財天の使いとされる「蛇(へび)」が、願いごとを弁財天に届けてくれるという縁起から、運気上昇を願う人々が多く訪れたのが理由のひとつとされています。
あまりの人出に、天河神社側は 「もう来ないでください」 という注意喚起を出したほど。
地元住民や村役場の方々が交通整理に出動し、臨時駐車場は1か所だけでは足りず、近くの学校の校庭まで開放されたという話もあるほどです。
出典:https://x.com/sikisokuzeQoooo/status/1875328375176491178
この狭い山間地にこれほど多くの人が訪れたという事実は、**“坪内という小さな集落のコミュニティ力”**を改めて感じさせる出来事だったかもしれません。
2026年の天河神社 初詣はどうなる?混雑の可能性は?
私たちが訪れたのは、10月11日(土)の昼間。お正月ではありませんが、すでに参道には人の姿が多く、駐車場も満車寸前。運良く1台分だけ空いていたスペースに停めることができました。
境内ではちょうどご祈祷が行われていて、拝殿の鈴は鳴らせず。気配を感じながら、そっとその場を離れました。
また、天河神社をモチーフにした人気ドラマが放映予定との噂もあり、2026年のお正月も、今年と同じかそれ以上の混雑になる可能性があります。
それにしても、人気のある神社なのだと実感します。
うちらは…正直、何も感じなかったんですけど😊
でも、これだけ多くの人が惹きつけられるという事実が、この神社の存在感を物語っているのでしょう。
初詣を考えている方へ混雑回避と注意点
口コミでは「拝殿まで数時間待ちだった」という声もあるようです。
初詣に行かれる方は、防寒対策と時間的余裕をしっかりと。
そして何より確実なのは──
**「お正月を避けること」**かもしれません。
山と川の奥深くにある天河大弁財天って?
有名な霊地と聞いて訪れたものの、境内で心が震えるような瞬間は──正直、ありませんでした。
むしろ「どこをどう歩けばよいのか分からない」──そんな戸惑いが胸をよぎる、奇妙な感覚を覚えました。
駐車場から人の流れに従って歩くと、まず社務所の前に出ます。

社務所の前が境内への入口になっている

ペットは抱きかかえてご参拝ください
境内へ入ります

森の中に浮かぶように見える本殿

掃き清められた境内に立った瞬間、日常とは切り離された静けさに、
思わず軽いめまいのような感覚を覚えました
二の鳥居から拝殿へと上る階段へ
赤い一の鳥居と太鼓橋を右手に見ながら進むと、正面には石段と二の鳥居が現れます。

赤い鳥居と太鼓橋

二の鳥居
二の鳥居の先、視界の片隅に、小さな径が庭のほうへと伸びていました。
吸い寄せられそうになったその“誘惑の小径”を振り切り、私は本殿へと続く石段を選びました。

階段は右側通行
階段を登ると、拝殿と神楽殿が覆屋(おおいや)で連結された空間に出ます。
参拝を済ませたあと、偶然ご祈祷が始まり、しばし椅子に腰かけて拝聴させていただきました。
※このエリアは撮影禁止となっています。

拝殿の横に階段

地上へと下る
役行者堂へと階段を下りる
階段を下ると、やがて赤い鳥居が見えてきます。ここが役行者堂です。

役行者堂

堂の前に広がる空間
実はこの赤い鳥居、すぐ隣に民家があり、道路にも接しています。

民家と並ぶ正面の一の鳥居
「誰でも簡単に入れる空間」から、「気づけば深い森のなかの聖域」へ──
そんな感覚の切り替わりが、急に訪れるような神社です。
広場のような役行者堂の前では、どこまでが境内なのか分からなくなる不思議な開放感。
社殿は広く散在し、案内も最小限。順路も説明書きもありません。
──どうすればいいのだ?と立ち尽くす時間。
天河神社のすごさ
誰もが「すごい場所」と語るとき、自分が何も感じないという事実に、
自分の鈍さを突きつけられたような、居心地の悪さを感じます。
けれど──それこそが、私にとっての“天河神社”なのかもしれません。
来迎院の大イチョウ

民家の横の細道を入ります
来迎院は真言宗醍醐派の寺院で、もともとは天河大弁財天社の七堂伽藍の塔頭の一つ。
つまり、ここもまた境内の一部にあたります。

来迎院本堂
社殿でも鳥居でもなく、私の心を打ったのは──
800年を生きるイチョウの木が立つ、静かな広場でした。
弘法大師(空海)が植えたと伝えらています。
そこだけ空気が違っていて、木漏れ日はやわらかく、足元には数えきれないほどの銀杏。
誰も拾わない──それが「この木は神のもの」と教えてくれるようでした。

空一杯に広がるイチョウの枝

樹高35m・屋根より高い

坪内のイチョウの巨樹
この木は「樹齢1200年」とされることが多いですが、実際は700〜800年ほどと見られています。
(※奈良新聞文化センター報告書より)
実際に見た印象でも、どこか若々しく、これから先の成長すら期待してしまうような佇まいでした。
また、このイチョウは雌株。ギンナンが多かったのも納得です。
誰かが「雌雄同株」と話していたのを聞きましたが、どうやらそれは誤解のようです(私も、遠目には雄かと思いました…)。
なお、日本国内には樹齢1200〜1300年級のイチョウも存在します。
そう考えると、この木もあと500年──幾度も青葉を茂らせ、黄葉を舞わせてくれるのでは…
そんな未来を想いながら、私はその場を離れがたく、しばらく見上げていました。
「ゼロ磁場」を計測してみました
──あとで追記します:太鼓橋の方位磁針検証レポート──
ゼロ磁場とは、磁石のN極とS極の磁力(引き合う力・反発する力)が互いに打ち消し合い、磁力が存在しない状態のことだそうです。
来迎院には、この「ゼロ磁場」があるという噂があり、パートナーが興味津々で、その“問題の場所”を訪ねてみました。
イチョウの木がある広場の中央に、何やら不思議な石碑がぽつんと立っています。

広場の中央に立つ、謎めいた石碑

これは文字でしょうか? 下部には不思議な穴も…
パートナーは携帯の磁石アプリでしばらく計測をしていましたが、特に変化は見られませんでした。
不気味さから始まる、霊性の発見
来迎院の境内、大イチョウの根元に並ぶ7つの石碑群を見つけたとき、最初に感じたのは“静けさ”よりも、
どこか言いようのない不気味さでした。
苔むした石、整然と並ぶ配置、森の中にぽつんと現れる異質な空気──
その場には、言葉にならない「気配」のようなものが漂っていたのです。
阿字観碑(あじかんひ)
後から調べてみると、石碑のひとつは「阿字観碑(あじかんひ)」と呼ばれ、
弘法大師・空海が行った密教の瞑想法「阿字観」に関係するものだとわかりました。
宇宙の根源をあらわす「阿(あ)」の一字と一体となることで、自分と大日如来がひとつになる──
その境地を象徴するのがこの石碑です。

大イチョウの足元に静かに佇む石碑群。弘法大師の修行の記憶が、今もここに息づいているかのようです
この石碑には、真言密教の根本を表す**梵字の「阿」**が刻まれています。
「阿字観」はこの「阿」を見つめ、宇宙と一体になっていくことを目指す、真言密教独自の瞑想法。
弘法大師はここで、その修行を行っていたという伝承も残っています。
石碑と古木が静かに並ぶ姿からは、まるで時を超えた何かがそこにあるかのような、そんな空気を感じました。

苔むした「阿字観碑」。密教の瞑想“阿字観”の世界が、この地に息づいています
🪷まとめ
最初は「怖い」とすら思った石碑群。
張りつめたような静けさのある境内。
けれどそれらはすべて、「ここがただの寺ではない」
──そんなことを、言葉よりも先に教えてくれたような気がしています。

境内から見える山と森、そして小さな村落。時が止まったかのような風景
🍱お食事処 おおとり 山あいに佇むログハウスレストラン

住所: 奈良県吉野郡天川村坪内302-3
営業時間: 12:00〜18:00(L.O.17:30)※売り切れ次第終了
定休日: 月曜日
駐車場: 店舗前にあり
電話番号: 080-6446-0005
🏞️ 天川村の山道を少しだけ外れて──
川合から洞川温泉へと向かう「すずかけの道(県道21号線)」を通るのがいつものルートですが、今日は少しだけ寄り道してみようと、南方面へ向かいました。
天川村で唯一の信号のある川合の交差点を出発し、天の川の流れに沿って南下。県道53号線を15分ほど進んだ先に現れるのが、ログハウスのごはん屋さん「お食事処 おおとり」さんです(交通量によっては20~30分かかることも)。
目印は赤い「弁天橋」と、お店の看板。

赤い弁天橋と看板


天河大弁財天社近く・看板とベンチ
🌲一般的なログハウスの常識を超える存在感
駐車場の一角に立つ一本の松。

店前の広場

おおとり・仕立て松が見事
駐車場の一角に立つ一本の松──
まだ若そうなのに驚くほど見事な枝ぶり。丹念に仕立てられた姿に、お店の細やかな気配りが感じられます。
そして、目の前に現れる建物を見てまず驚くのは、その**「ログの太さ」**。
日本で一般的に使われる丸太よりはるかに太く、30cm以上はありそうな極太のログ材が、重厚に積まれています。まるでカナダの山小屋を思わせる堂々たる佇まいです。
自然と建築の調和──
天川の山あいに、こんな本格的なログハウスがひっそりと建っていることに、正直ちょっと驚かされました。

正面の外観
🪵 足がすくむほどの「木の力」


駐車スペースから数段上がった先に現れる、重厚なウッドデッキのテラス。
柱も梁もデッキも、すべてが無垢の木材で作られており、それも並大抵の太さではありません。
足を踏み出す前に、「この木はいったいどれほどの年月を生きてきたのだろう」と、思わず息をのみました。
🍽️ 木の扉を開けると、温もりに包まれる空間が

秘密基地のような木の空間
少し気持ちが高揚しながら、木の扉をそっと開けました。
ログハウスならではの木の温もりが広がる店内──
ですが、入ってすぐ気になったのは、まず駐車場の場所。
「すみません、あそこに停めて大丈夫ですか?」と声をかけると、奥から出てきてくださった女性が
「注文をいただいてからお作りするので、お時間いただきますが大丈夫ですか?」と丁寧に案内してくださいました。
あとから知ったのですが、この女性は店主の奥さま。
やや緊張された様子ながら、まっすぐで誠実なやり取りに、こちらも安心感を覚えました。
🪑 自由席?…窓際の明るい席へ
案内はなく、空いている席に座るスタイルのようです。
少し戸惑いながらも、明るい窓辺の席に座ってみたところ…大正解でした。

窓際の席
お日さまが柔らかく差し込み、木の香りに包まれながら、ゆったりと時間が流れていくような心地よさ。
まさに「ログハウスでごはんを食べる」贅沢なひとときです。
📝 食いしん坊がうなる!おすすめ定食メニュー
「ちく天おろし」「豚角煮丼」が特におすすめとのこと。

当店イチオシメニュー!
注文後も、店内の雰囲気が気になって、ついキョロキョロ…。
席の周辺には、見たことのない大きなノコギリが。目が釘付けです。

店内の雰囲気
ふと見上げれば、天井にはなんと「船の舵輪」も!

舵輪のある天井
さて、こちらが「ちく天おろし」。
衣がサクサクと音を立てて、大葉の香りがふわっと広がります。
大根おろしにはほんのり甘みがあり、噛むたびに味の印象が変化。これはクセになります。

ちく天おろし・香ばしい薬味とお蕎麦
パートナーは「豚角煮丼」を。
お肉の塊が、口の中でほろほろと崩れていくやわらかさだったそう。
「これは…反則レベルのとろけ方」と嬉しそうに完食していました。

豚角煮丼
そして、お冷には名水百選の水が。
透明感ある味に、食後もほっとひと息。

料理はどれも手が込んでいて、
「もしかしてどこかで修業されたのでは?」と想像したくなる美味しさ。
素朴でありながら、味のバランスが絶妙でした。
🚻トイレも“映え”空間
店内の一角に見つけた「TOILET」の札。
その素朴なデザインに惹かれて、自然と足が向きます。

TOILETの札
手洗い場も木のぬくもりにあふれていて、
どこか山小屋のような優しさがあります。


ほのかな香りがとても優しい
男女別の個室も完備。

男性用

女性用
そして何より感動したのが、床。
無垢材のトイレの床に感動したのは、人生初かもしれません。
それほど、丁寧に作られていました。
🎁お土産コーナーにも感激
最後に立ち寄ったお土産コーナーも、センスが光っていました。

かわいい小物たち
並んでいるのは、どれも一点物のような温かみある雑貨たち。
見本の陳列もわかりやすく、つい手に取りたくなる工夫がされています。

見本の陳列3点

プチかぼちゃ3個100円
布製の大きなコースターも素敵。

大きいコースター
そして、3,000円以上購入すると、先着1名限定の「プレゼントバッグ」まで!

先着プレゼント
まるでギャラリーのように陳列された品々。ひとつひとつに、手のぬくもりを感じました
🌲静かな山の中で、心まで温まる場所
天川村という静かな土地で、
こんなにも心地よく、丁寧なおもてなしに出会えるなんて──
「おおとり」さんは、また訪れたくなる食事処。
これからも、ずっと続いてほしいお店です。
後ろ髪を引かれる思いで、次の目的地へ向かいました。
organic.cafe.naya 天川村のセンスが光る隠れ家カフェ

住所:吉野郡天川村坪内3
電話:090-5069-0097
営業:10:00~17:00(定休日:月曜・不定休あり)
駐車場:店舗横に3台分あり(無料)

🍵 おいしい食事のあとは、天川村で心やすらぐカフェ時間
天川村で過ごすひとときは、いつも心に残るものばかり。
「今日も、きっと良い時間が待っている」──そんな小さな期待を胸に大阪から車を走らせて、私たちはこの地にやって来ます。
そして、今回も期待通り。
「おおとり」さんで満足の昼食をいただいたあと、バス停すぐそばのこちらのカフェを訪ねました。
organic.cafe.naya(オーガニック・カフェ・ナヤ)さんです。

バス通りに面したカフェの外観
🪵 元・納屋とは思えない、センスあふれるインテリア
店主さんに少しお話をうかがうことができました。
なんとこのカフェ、名前の通り「納屋(なや)」を改装して作られたそうですが──
中に入って驚きました。
ナチュラルな木のぬくもりと、洗練された和のテイストが融合した空間。
インテリアのすべてに「自然に寄り添う暮らしの美意識」が感じられます。

正面の網戸の入口

さりげない和の花飾り

野の草花が生けられた、山野草スタイルの装飾
🍃 和風テラス席と、裏口のサプライズ
実は、バス通り側の入口だけでなく、裏手にも入り口があります。
こちらはまるで縁側のようなテラス席となっていて、和の趣がより強く感じられます。



捨てられそうな物も、再び命を吹き込まれたようなディスプレイ
魂を吹き込まれたような、さりげない飾りたち。
注文はカウンターで前払い制。メニューの写真を撮り損ねてしまいましたが、価格も味も、大満足でした。
🍡 くず・わらび餅セットは、幸せの700円
私たちが選んだのは、定番人気の「くず・わらび餅セット(700円)」。
飲み物はコーヒーと抹茶をそれぞれチョイスしました。

たっぷりの量に感動

この価格でこの内容は、本当にありがたい。
天川村らしい素材感を生かした、素朴だけど贅沢なおやつタイムです。
🪑 古材の壁、漆喰の跡もインテリアの一部
私たちが座ったのは、店内の奥まったリラックスできる席。
目の前にあった大きな塗り壁の「傷らしきもの」も、不思議と空間に溶け込んでいて、まるで計算されたアートのようでした。


壁の質感すら味わいに
天井や家具にも、和のエッセンスがさりげなく光ります。




🧭 次回は、母屋でのお茶タイムも?
向かいにある純和風の母屋では、以前から民宿としても営業されていたとのこと。
現在も、お茶を楽しめる日があると聞きました。
次回は、ぜひそちらにも伺ってみたいと思います。

神社の森を背に、暮らしの時間がゆっくり流れる通り
💬 まとめ:センスとぬくもりが共存する、天川の名店
organic.cafe.naya さんは、
“天川の風景に溶け込むように”存在している、そんなカフェです。
派手な看板はありませんが、センスと真心がそこかしこに宿っていて、
「また来たいな」と思わせてくれる場所でした。

