日帰り入浴

宿泊客でにぎわう老舗旅館・角甚のお風呂に日帰り入浴

角甚の正面玄関

角甚の正面玄関

📍住所:奈良県吉野郡天川村洞川240
📞電話:0747-64-0336
🌐HP:角甚(Kadojin - 洞川)
※営業日・時間は変更の場合あり。事前にHP等で要確認。
※16:00〜19:00の間は入浴休止、または16:30〜18:00は宿泊客優先の場合あり。

💰料金(日帰り入浴):
・大人(中学生以上):900円
・小人(3歳以上):600円(3歳以下無料)

🧴設備・アメニティ:
シャンプー、コンディショナー、ボディソープ、鍵付きロッカー、オールインワンジェル、綿棒、
ドライヤー完備。
・オリジナルフェイスタオル(購入):300円
・レンタルバスタオル:300円
・フェイスタオル+バスタオルセット:500円

🚗駐車場情報:
日帰り入浴専用の有料駐車場あり(旅館から徒歩5分ほど)
・2時間まで:500円
・3時間以上:1,000円
※駐車後は旅館受付で自己申告が必要

行者さん通りに佇む、風情ある角甚へ

山上川と深い森に囲まれた洞川温泉街の中心、通称「行者さん通り」。
初めて訪れた時は、その光景にカルチャーショックを受けました。
縁側のある純和風旅館が次々と並び、まるで時代を超えたような感覚に。
縁側に座りたいけれど、座ってよいのか分からず──そんな戸惑いすら、旅の余韻になります。

その一角に建つ老舗旅館・角甚(かどじん)さんに、10月の週末、15時過ぎに日帰り入浴で訪れました。

日帰り入浴もOK!受付からお風呂までの雰囲気

角甚さんは、元禄元年(1688年)創業。実際には火事で記録が失われ、それ以前から続く歴史があるとのこと。なんと創業350年以上、まさに江戸時代から続く本格旅館です。

角甚の玄関たたき
角甚の玄関たたき

角甚の玄関たたき

玄関を入ると、そこには無垢材の廊下が光り、老舗の風格が漂います。
入り口は小さく見えますが、奥行きのある造りで、30畳の続き間の客室もあるそうです。
館内には全6室の客室があり、この日はすでに宿泊客の靴が並んでいました。

歴史を感じる老舗の趣

歴史を感じる老舗の趣

私たちも、日帰り用の棚に靴を置かせていただきました。

靴の棚

靴の棚

通りに面した縁側

通りに面した縁側

玄関を上がると、通りに面した縁側とロビーがひと続きになり、やわらかな光が差し込む開放的な空間が
広がっていました。その瞬間、純和風の空間に包まれて、思わず胸が高鳴ったのを覚えています。

ロビーと縁側

ロビーと縁側

ロビー

ロビー

玄関を入ると正面に、旅館の顔ともいえる受付カウンター。ホテルでいうフロントにあたる、分かりやすい
位置にあります。

受付

受付

受付の横にロビー

受付の横にロビー

受付で入浴料を支払い(1人900円+税で、2人で1,980円)、
男性は右手、女性は左手の廊下へと案内されました。

この廊下をまっすぐ行きます

この廊下をまっすぐ行きます

洗面所と水飲み場

洗面所と水飲み場

お土産コーナーの手前には、こんなレトロの電話機も。使用できます。

こんなレトロの電話機も

ところが──
廊下の突き当たりには「宴会場」の扉と「トイレ」しか見えません。

廊下の突き当たり

パートナーは間違えて宴会場のドアを開けてしまい、私はというと、お風呂の場所が分からず、しばらく廊下をウロウロ。やっと壁の一部に入口を見つけて、浴室にたどり着きました。

パートナーは正面の宴会場の扉を開けたらしい

パートナーは正面の宴会場の扉を開けたらしい

どう見てもトイレの入口しかない・・・廊下

どう見てもトイレの入口しかない・・・廊下

※これ以降の写真は撮影していません。お風呂の内部は、角甚さんの公式HPから許可を得て画像を引用しています。

角甚のお風呂の魅力──静けさの中で、ゆったり湯浴み

角甚さんの公式HPより、元禄の湯と行者の湯をご覧ください。掲載許可を得ています。

元禄の湯

元禄の湯

行者の湯

行者の湯

女性用の「行者の湯」に入ると、すでに先客の女性が一人、浴槽の中で気持ちよさそうに横たわっていました。その方が出られたあとは、なんと貸し切り状態に。
静かなお風呂で、日頃の疲れをじっくりと癒しました。

浴槽には大きなジェットバブルがあり、勢いよくブクブクと泡が立ち、心地よい刺激に包まれます。
パートナーも、男性用の「元禄の湯」で同様のバブルを独占できたと、嬉しそうに話していました。その後、親子連れが入ってきたので、バブルの場所を譲ったそうです。
入浴時間は1時間弱でしたが、とても良い温泉時間となりました。

角甚さんの温泉は源泉かけ流しではありません。
約29度の洞川温泉の源泉を引き、加温・濾過して提供しているとのことです。

現在、洞川温泉で日帰り入浴を営業しているのは2軒のみ。
その貴重な1軒が、この角甚さんです。

まとめ:老舗旅館の風格と、日帰り入浴の贅沢を味わえる場所

洞川温泉の中心地に佇む角甚さんは、外観の趣、館内の静けさ、丁寧な接客、どれをとっても旅人の心を癒してくれる空間でした。今回は日帰り入浴のみの利用でしたが、いつかは泊まってみたい──そう思わせる、そんな場所です。

ちなみに宿泊は…なんと一人約3万円~4万円ほど!
日帰り入浴だけでも貴重ですが、これはもう「一度は泊まってみたい宿」として、夢リストに入れておきます。

苔むした丸いつくばいの底から水が湧き出し、濡れた石肌すら、美術品のような静けさをまとっていました。

玄関前のつくばい

玄関前のつくばい

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