カフェ西友 🏡洞川温泉街の真ん中にある、あたたかなカフェ
11月中旬、紅葉がまっさかりの秋。
どう考えても詰め込みすぎな予定を抱えながら、今日も私たちは車を走らせました。
とりわけこの日は、ごろごろ水を汲まなければ飲み水が手元にないという、“切実なミッション”つき。
🕓 洞川到着は15時──まさかの「どこも閉まってる」問題
洞川に着いたのは午後3時。
ところが、ここで初めて知る事実──この時間帯、洞川では多くの食事処が営業していないということ。
行者さん通り近辺を歩いてみても、営業中だったのはたった一軒だけ。
「16時半まで開いてます」とのことだったので、まずは汲み場へダッシュ!
☕️行き当たりばったりでたどり着いたカフェ──それが正解でした
何度か洞川に来ていたので、食事処にはある程度詳しいつもりだったのですが…この日は想定外。
あれこれ考えた末、たまたま空いていたカフェ西友(にしとも)さんにお邪魔することに。
1階がカフェ、2階がシェアオフィスという“村の施設”で、1日500円のコワーキングスペース利用料には驚きました。(チャレンジキッチンの使用は1日1,000円とのこと。詳細はお問い合わせください)
ご存じの方も多いと思いますが、近くの公衆トイレ横の駐車スペースは滅多に空いていない人気の場所。
主人がうまく駐車できて、本当にラッキーでした。
🪵しんと静かな温泉街に、しっとり溶け込む店内
寒さの残る外とは対照的に、店内はしっかりした木のガラス戸に守られていて、窓際でも快適。

私たちのテーブル
外のベンチに座れば、洞川の通りが一望できます。

一直線に伸びる通り
重厚な大きな机が店の真ん中にあり、空間もゆったり。
プライバシーも保たれていて、長居したくなる雰囲気です。

重厚な机が部屋の真ん中に

プライバシーが保たれ、落ち着いた空間
👨👦カウンターに立つのは、洞川の“地域再生マスター”
店内にいらっしゃったのは、大阪から家族とともに洞川へ移住された地域おこし協力隊の男性。
現在はこのカフェとシェアオフィスの運営を任されていて、まさに“洞川のマスター”といった存在でした。

お店のカウンター
それだけではありません。
なんと彼は、洞川で立ち上げたばかりの子どもたちのサッカーチームを指導しているそう。
初めての試合でいきなり勝利したというエピソードを、控えめに、でも誇らしげに語ってくれました。
こちらが質問をすれば、どんなことにも丁寧に答えてくださって──
気がつけば、注文したうどんを食べるのも忘れて夢中で話していた私😊
私のとりとめのない話にもじっくり耳を傾けてくれて、感謝しかありません。
🐾あの猫、見たことあるかも─壁にいるインスタスター、ひみちゃん
このカフェは、元々は旅館「西友」だった建物をリノベーションしたとのこと。

シェアオフィス西友って?
壁には、愛らしいトラ猫「ひみちゃん」の木製オブジェが。
実はこの猫ちゃん、店主さんの愛猫で、インスタで密かに人気とのこと!

ひみちゃん

早朝、洞川の小径を1時間以上も一緒に散歩する様子が、動画で投稿されています。
これがまた、とびきりかわいいんです。
「遠くから、ひみちゃんに会いに来る人もいるんですよ」──
そんなふうに、少し照れたような笑顔でマスターが話してくれました。
残念ながら、ひみちゃんはお店にはいません。
でも、ちゃんと“壁にいる”んです。木彫りの姿で、そっとカフェを見守っています。
🍜 吉野葛入りの、身体にやさしいうどん
こちらでいただいたのは、奈良名産の吉野葛が練り込まれた「葛うどん」。
つるん、とした口あたりと、ほんのりもちっとした優しい食感が特徴です。
…なのですが、例によって私は話に夢中で、気づけば冷えてしまっていて(笑)。

つるり、もちり。葛の力でほっとする口あたり
それでもしっかりとした味わいと優しさで、お腹も心もほっと落ち着きました。
吉野葛には整腸作用や体を温める効果もあり、昔から“葛湯”として親しまれてきた健康素材。やっぱりすごい。
🍰 葛を使ったスイーツも!お店のメニュー
入り口に掲げられたメニューには、チーズケーキ、シフォンケーキ、ティーカップケーキなど、葛粉を使ったユニークなスイーツが並んでいました。
さらに6種類のソフトクリームも!



6種類のソフトクリーム
店内にもメニュー表があり、支払いは前払い制です。

🍪ひみちゃんスイーツ、誕生の予感──“ライブ配信で名前募集中”
最近では、このマスターがオリジナルのスイーツづくりにも挑戦中。
なんとインスタライブでスイーツ名を募集していて、視聴者が次々にアイデアをコメントしているようでした。
「猫の形のクッキーにしたら?」「足あとを焼き印にして串に刺すのも可愛い!」──
そんな声に、マスターもにこにこしながら応えている様子が印象的でした。
ご本人いわく、「これは売れると思うんですよ」と、ちょっと誇らしげに。
控えめながらも確かな情熱が、伝わってくる瞬間でした。
面白くて、真面目で、でもどこか謙虚。
このマスターの人柄こそ、洞川のカフェ西友を“また行きたくなる場所”にしている理由だと、改めて感じました。

ひみちゃん
🐾 「ひみちゃんの足あとスイーツ」、まもなく登場?
「猫の足あとを焼き印にして串に付けたら…かわいいですよね?」
そんなインスタライブでの視聴者の声から生まれた、この素敵なアイデア。
名前は──「ひみちゃんの足あとスイーツ」?
マスターの愛猫ひみちゃんが洞川の小径を歩いたような、そんな優しい跡が、甘くて温かなスイーツになって残るかもしれません。
🔚 まとめ「また来たくなるのは、あの人がいるから」──カフェ西友
カフェ西友の魅力は、吉野葛のうどんやスイーツだけじゃありません。
そこにいる“人”──地域おこし協力隊の彼の存在が、この場所を特別なものにしているのです。
「料理も美味しかったけれど、何よりあの人にまた会いたい」
そう思わせてくれるカフェに出会えたことが、今回の旅の一番の収穫だったかもしれません。
中華料理 彰武(しょうぶ)
住所:吉野郡天川村洞川293-4
電話:0747‐64‐0802
営業時間:11:30~20:00頃(ランチ営業あり)
定休日:不定休(臨時休業あり)
駐車場:7台あり
店内:全室禁煙
📍地図はこちらです。
🥢洞川で中華?そうなんです!
洞川を訪れるたび、いつも迷うのがランチの場所。
そんな中、「麻婆豆腐が美味しい」「洞川で唯一の中華料理店」との噂を聞き、今回はこちらの**「彰武(しょうぶ)」**さんへ行ってみました。
朝11時すぎ、まだ開店前の店の前を通ると、小さな机が出されていて何やら用紙が…
下車して確認してみると、それはランチ予約帳でした。すでに数組が名前を記入していて、人気の高さがうかがえます。

午後1時前の写真です。
🚗 先に水汲み?それともランチ?
ランチの開始は11:30から。でもこの日は、午前中にごろごろ水を汲みに行く予定があり、時間がかぶってしまいそう…。
迷った末にお店をのぞくと、厨房に立っていた男性がいかつい雰囲気…と思いきや、とても優しい方でした。
事情を話すと、
「じゃあ予約帳に"少し遅れます"って書いといていいですよ」
と、なんとも柔軟な対応!
お忙しい中、わざわざ外まで出てきてくださって、丁寧に案内していただき、一気に安心感が。
🍜ランチタイムは行列も!
無事、ごろごろ水を汲み終え、お店に戻ったのは12時すぎ。
すると、すでに小さな行列ができていてびっくり!予約しておいて本当によかったです。

週末の行列風景
🍚注文したのは定番の…
店内に入るとすぐに案内され、迷わず注文したのは:
マーボー丼(900円)

マーボー丼
マーボーラーメン丼(1000円) ← ご飯とラーメンが一緒に入っていてボリューム満点!

マーボーラーメン丼
🧾メニューはこちら

店内メニュー
🍴素人でもわかる、美味しい中華!
中華料理にはあまり詳しくないのですが、どちらのメニューもとても美味しくて、食べやすい味付けでした。
辛すぎず、まろやかさもあって、日本人の舌にちょうどよく馴染む印象です。
洞川の自然の中で、こんなに本格的な中華が味わえるとは思ってもみませんでした。
お腹も心も満たされて、大満足のランチタイム。
このあと、次の目的地へと向かいました🚗
🔖まとめ・こんな人におすすめ!
・洞川でしっかりボリュームのあるランチを食べたい方
・ごろごろ水の帰りに、どこかで食事をしたい方
・辛すぎないマーボー豆腐がお好きな方
・地元の人にも愛されているあたたかなお店に出会いたい方
焼きたてパン 古民家カフェ Takakoおばさんの店

※「焼きたてパン 古民家カフェ Takakoおばさんの店」は、洞川温泉街にあるお店です。
みたらい渓谷とはやや離れた場所ですが、同じ天川村内で、車で20分ほどの距離にあります。
天川村観光の際には、ぜひ立ち寄ってみてください。
📍 住所:奈良県吉野郡天川村天川村洞川200
🕐 営業日:土曜日と日曜日
📞電話 0747‐64‐0628
行者さん通りを歩いていると、ふと人通りが少なくなり、旅館街が終わるあたりに出ます。
見晴らしのいい場所にひっそりと佇むのが「焼きたてパン 古民家カフェ Takakoおばさんの店」。
看板はどれも小さく手作りで、親しみのある雰囲気。
見ているうちに、作った人の人柄まで感じられるような気がします。
正面には「網戸をそっと開けて」などと書かれた、かわいらしいメッセージも↓

一見すると普通のお宅に見えるかもしれませんが、2階の展望カフェのご案内などが、やさしく出迎えて
くれます。 派手さはないけれど、よく見ると「ここがそうなんだ」と気づける温もりある外観です。
入口の様子です↓看板や説明はどれも手作りで、控えめながら、見ていると気持ちが和みます
2階カフェへの入り口↓

そして、ここには“おいしさ”以上のものがありました。
それは、店の前のテラス・ベンチをどけてくれたあの優しさ。
私たちが洞川で出会った、忘れられないひとときとなりました。
ベンチをどけてくれた、ご家族の優しさ
2階カフェへの入り口です↓のれんのお花がかわいい

7月中旬の土曜日、いつもの用事を済まし、3時過ぎ、旅程の最後にパン屋さんへ。
「駐車場はありますか?」と尋ねたら、なんと店の前のベンチを片付けてスペースを作ってくれたんです。
対応して下さったのはお父さんと娘さん。
素人っぽい飾らなさが、かえって温かく感じられる、不思議な魅力のある女性でした。
「名刺ください」というと渡されたのが、このかわいいシールです。
名刺の代わりにいただいたのは↓このシール!

おかあさんのTakakoさんなのでしょうか。今でも謎です。
パンの香りと、古民家の時間
パンとドリンクを選ぼうと、店の中に入るのですが、パンのトレイにはもうわずかしか残っておらず、
どうやら売り切れ寸前だったようです。私たちが帰る頃はすべて売り切れてました。
イートインとテイクアウトができるお店のようです↓イートインの案内があります

メニューとドリンク類です↓ラムネは冷えてておいしいです


2階へと続く階段です↓私達の期待感は大きくなりはじめ…

この廊下で、その期待感が確信へと変わります…

2階は廊下をはさんで↓2部屋あります

広々とした和室が2個↓


すずかけの道に面して、山々と山上川、かりがね橋、そして洞川の街が見渡せます。
立派な床の間には家族伝来の置物と鹿の角がきれいに並んでいました↓


裏の山に落ちていたという鹿の角です↓

私達は、迷うことなく、窓際の席を選びました↓

山風と川風が、やさしく部屋の中を流れ、なんだか、とっておきの隠れ家を見つけた気持ちに。
いただいたのは、素朴な手作りのあんパンとりんごパン。
あんパンのあんは甘さ控えめで、まるで和菓子のような上品さ。
りんごパンには、刻んだりんごのコンポートがごろっと入っていて、
果物好きの私たちにはたまらない、やさしいおやつパンでした。
派手さはないけれど、口に入れると「また食べたい」と思える、
心までほぐれるような味わいです

かりがね橋を渡る人が小さな点として見えます↓


記憶に残るのは、人のぬくもり
観光地で、こうした静かな体験に出会えることを感謝いたします。
SNS映えはしないかもしれませんが、心に残り、きっとまた来るだろうと思ってしまう小さな名店です。
まとめ
おしゃれさ、派手さはない。でも、心に残り、悠久の秘境、奈良に相応しい古民家の空間。
私達は大好きです。パンの香りと、ご家族のあたたかな対応に触れたくてまた立ち寄りたくなります。
そんな「いつもの場所」が、また、ひとつ、できました。
何気なく立ち寄ったこのお店が、この旅でいちばん心に残る場所になりました。
おむすび&カフェ 喫茶みつば 天川村の清流を望むカフェ
天川村・川合の中心で念願のカフェへ
洞川温泉で知られる天川村。その玄関口ともいえる川合の中心近くに、以前からずっと気になっていたお店
があります。それが、おむすび&カフェ 喫茶みつば。
(国道309号線・川合の交差点から県道53号線沿いを240m走ります。)
名前の通り、おむすびがおいしいと評判のお店。以前から「行きたい」と思いながら、なかなか行けなかったのですが、このたびようやく訪れることができました。
店内は地元の方々でにぎやかに
お昼すぎに到着すると、すでに店内には6人ほどの常連さんらしきお客さまが。
私たちは運よく窓側の席を確保できたのですが、こじんまりとした店内なので「席、足りるかな…?」と少し心配に。

ですが、皆さんは慣れた様子で外のテラス席へ。地元にお住まいの方々のようで、店主さんとの会話も大盛り上がり。まるで地域の憩いの場のような雰囲気がありました。

おすすめは「おにぎりと豚汁」
私たちもメニューを見て悩んでいると、忙しそうな店主さんが「おにぎりと豚汁がおすすめですよ」と教えてくださいました。そこでお願いしたのがこちら。おにぎりが350円、豚汁も350円でした。

ふっくら炊きあがったおにぎりは、地元産のお米とお水を使用。やさしい塩加減と米の甘みで、噛むたびにほっとする味わいです。豚汁も具だくさんで、体の中から温まるやさしい味。
天の川の清流を眺めながら
そして何よりも素晴らしかったのは、窓から見える景色。

店のすぐ下には、天川村の名の由来でもある「天の川」が流れており、その清らかな水音と景色が食事の時間をより特別なものにしてくれます。まるで川の上に浮かぶカフェのような立地で、自然の中に身を置いているような感覚に。
地元の恵みを味わう 天川らしいお店
食後には、落ち着いたタイミングで店主さんとお話をすることもできました。とても気さくにいろいろ教えてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。
地元のお米・水・景色──そのどれもが、ここ「喫茶みつば」ならではの魅力だと感じました。
天川村を訪れた際には、自然と地域のあたたかさを感じられるこのお店で、ひと休みしてみてはいかがでしょうか。
名水「ごろごろ水」と茶屋でひと休み
かじかの滝に行く途中には、**名水百選「ごろごろ水」**の採取場があります。
多くの人がポリタンクを持参して訪れる人気スポットで、冷たくてクセのない水が特徴。

また、駐車場横の小さな茶屋もおすすめ。以下のような軽食が楽しめます:
・ごろごろサイダー(250円)
・豚まん・くずもちなどのスナック
・ごろごろ水のホットコーヒー(300円)
・ソフトクリーム(夏季限定)
管理されている女性と楽しくお話しする時間も、旅の思い出になりました。
6月初旬、おいしいスナックをいただきました↓

喫茶メニューです↓

アユとあまごの解禁のポスター↓


ごろごろ水 茶屋 情報
住所:奈良県吉野郡天川村洞川686-139
電話番号:0747-64-0188
営業日:
- 夏季(7/1~8/31)8:00~18:00
- 冬季(10/1~2月末)9:00~17:30 ※入場は終業30分前まで

