五條新町

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五條新町という“文化財”の町

「重要伝統的建造物群保存地区」とは、日本の文化財保護法に基づく文化財の一つ。
市町村が定めた伝統的建造物群保存地区のうち、特に価値が高いと国が認めた地域が、正式に“重伝建”として選定されます。一般には「重伝建地区(じゅうでんけんちく)」や「重伝建(じゅうでんけん)」と略されることもあります。

五條新町の重伝建地区は、地域の西川東岸に広がる「五條」エリアと、吉野川の北を平行に走る旧紀州街道沿いの「新町」エリアという、二つの異なる町並みから成り立っています。

西川

西川

中世を起源とする「五條」の町並みは、間口や奥行きの異なる不規則な構成で、大規模な町家が面的に広がるのが特徴。一方で「新町」は、近世初頭に築かれた二見城の城下町を起源とし、間口・奥行きが揃った整然とした町並みが形成されました。

江戸時代初めに成立したこの町には、今もなお重厚な町家が建ち並び、商家町としての風情と営みの痕跡を色濃く残しています。

五條新町の無料駐車場について

五條新町には4つの無料駐車場と1つの有料駐車場があります

五條新町周辺には、無料で利用できる駐車場観光向けの有料駐車場がいくつかあり、実際に使いやすい無料駐車場の場所や様子は、別記事で詳しく紹介しています。

五條新町 無料駐車場168号線沿いにある五條新町の歴史ある町並みには、無料駐車場は4ヶ所 (水辺の楽校 河川敷駐車場、まちなみ伝承館 駐車場、五條市新町まちや館 駐車場、 五條市民俗資料館 駐車場)と 有料駐車場:アキッパ 五條新町パーキング(予約制)があり、現地調査をもとに場所・距離・利用時の注意点をまとめました。...

実際の利用状況や注意点は、現地確認をもとにまとめた記事をご覧下さい。

五條新町の食事処について

五條新町には町家カフェから食事処まで、点在する形でお店があります

五條新町には、町家を活かしたカフェや、昼食が取れる食事処がいくつか点在しています。
観光地にありがちな飲食店街があるわけではなく、町並みに溶け込むように、静かに営業しているお店が多いのが特徴です。
そのため、「どこに何があるか」を事前に知っておくと、町並み散策とあわせて無理なく食事を楽しむことができます。
実際に訪れて分かった、五條新町で利用しやすい食事処やカフェについては、別記事で詳しく紹介しています。
▶ 五條新町の食事処・町家カフェをまとめたガイドはこちら

古民家Cafeことほぎ
五條新町の食事処ガイド|食堂 カフェ・郷土料理のおすすめ五條新町で食事処を探すならこちら。地元の食堂やカフェまで現地取材でまとめました。ランチや休憩に便利な場所も紹介。初めての食事選びに役立つガイドです。また、五條新町は古民家にレストランやCafeあり、歴史を満喫できます🍴...

奈良県の重要伝統的建造物群保存地区は3ヶ所

奈良県内で「重要伝統的建造物群保存地区」(重伝建)に選定されているのは、
五條新町、橿原市の今井町、宇陀市の松山の3ヶ所です。
このうち、五條新町は2010年(平成22年)12月に選定されました。
橿原市の今井町は1993年(平成5年)、宇陀市の松山は2006年(平成18年)の選定です。

五條新町

五條新町

橿原市の今井町

橿原市の今井町

宇陀市の松山

宇陀市の松山

町の“顔”と出会える場所――古民家公開の2軒へ

通り沿いには、今も人が住まう大きなお屋敷がいくつかあり、普段は立ち入れませんが、まれに地域の行事などで公開されることもあるそうです。どれも建築的にも歴史的にも重厚な佇まいで、通りを歩くだけでも目を奪われます。

お宿 さつき 奈良五條新町

お宿 さつき 奈良五條新町

🏨山田旅館の謎――「営業中」の札と、かかった鍵

新町通りを歩いていて、まず気になったのがこの山田旅館。現在も営業していると知り、「これは!」と真っ先に訪問しました。

事前に電話もしてみたのですが、応答はなし。それでも玄関にはしっかりと「営業中」の札が出ていて、期待しつつ引き戸に手をかけると……ガチャン。固く施錠されていました。

山田旅館
山田旅館

山田旅館

「え?」と思いつつ、2回、3回と改めて訪れてみたのですが、やはり同じ。営業中なのに、開いていない。理由は分からないままです。でも、こういう曖昧さ、私はなぜか嫌いじゃありません。むしろ、この“ふわっとした気楽さ”こそが、五條新町らしさだと思っています。

たとえば、「今日はちょっとお出かけしてます」くらいの感じかもしれないし、逆に「やってるかどうかは運次第」なスタイルを貫いているのかもしれません。
観光地として整いすぎていない、こうした“余白”に出会えるのも、この町の魅力のひとつなのです。

🧶通りの全体感と距離感

新町通りはそれほど長くありません。体感で800mほどでしょうか。道沿いにゆったり歩いても30分程度で往復できるサイズ感です。

カーUSB端子は急速充電仕様ですか?

USB充電器

最近充電しても、スマホのバッテリーがすぐ減ってしまうことに気になりました。
純正の車載USB端子の場合でも、古いUSB規格ではアイドリングストップ時にエンジン停止→再始動のたびに車の電圧が大きく揺れるため、スマホバッテリーに負担がかかり、スマホが熱を持ちやすく、バッテリー劣化が進むのも難点です。

最近のAnkerは、この電圧の揺れを吸収して一定の電力を送り続ける「PowerIQ」という急速充電技術があり、動画視聴などスマホがフル稼働する場面でも、温度が上がりにくく安心でした。

迷ったら、まずは下の「Anker PowerDrive(24W)」と「Anker 323(52.5W)」のどちらかを選べばOKです。

特徴 Anker PowerDrive(24W) Anker 323(52.5W)
出力 USB-C 20W / USB-A 12W
(スマホ1〜2台向け)
USB-C 40W / USB-A 12W
(スマホ+タブレットも余裕)
急速技術 PowerIQ 3.0 搭載
iPhone・Android急速充電に対応
PowerIQ 3.0 搭載
より余裕のある高速充電が可能
スマホの発熱 発熱が少なく、温度が安定しやすい 電力に余裕があり、さらに温度が上がりにくい
同時充電 2台同時充電OK
(夫婦+ナビ用など)
2台同時充電OK
片方は高速充電のまま使えます
アイドリングストップ車との相性 エンジン停止・再始動の電圧変動を吸収しやすく、
古い充電器に比べて充電が途切れにくい
電圧変動への耐性が高く、
アイドリングストップ車でも安定してスマホを守りたい方に最適
おすすめの使い方 ・奈良への日帰りドライブ
・スマホの急速充電をまず1台用意したい方
・写真や動画をたくさん撮る方
・夫婦ドライブや長距離移動が多い方
・「古いUSB充電器から買い換えたい」方
価格帯の目安 約1,300〜1,700円前後 約2,300〜2,900円前後
商品リンク


当然、Anker以外にも選択肢はありますが、他メーカー商品レビューを見ると当たり外れで評価が分かれ、やはり純正のAnkerが良いようです。

実際に使った感想(口コミ)

USB充電器

購入後、車内で使用中。Anker 323でiPhoneを安定して充電できています。

●実際にAnker 323を購入し、iPhoneに接続して使ってみした。
充電速度は体感的にも速く、ナビや動画再生など消費電力の大きいアプリを使っても、充電が不安定になることはありませんでした。
最近は非接触充電など上位モデルもありますが、車内で確実にスマホを充電する目的なら、このモデルで十分だと感じます。
本体がコンパクトで、シガーソケット周りがごちゃつかない点も好印象でした。
「とにかく安定して充電できるものが欲しい」という方には、ちょうどいいカーチャージャーだと思います。



まちなみ伝承館 NPOスタッフが丁寧に案内

住所:五條市本町2-7-1
電話:0747‐26-1330
開館:9時から17時まで(入館は16時まで)
休館:水曜日(祝祭日にあたる場合は翌日)
年末年始(12月25日~1月5日)

まちなみ伝承館

明治から大正にかけて建築され、元はお医者さんの家とお聞きしました。

まちなみ伝承館

医院の受付窓口、現在は文化財課の街並保存整備室となってます

家の改築をする住民は、ここで相談して有益なアドバイスを取得するのだそうです。
まちなみ伝承館では、たまたま案内の女性を独り占めできるという幸運に恵まれ、じっくりとお話を伺いました。

レトロのテレビ

レトロのテレビ

江戸時代から続く町並みで、住人の多くもその時代からの系譜に連なる家系とのこと。
建物は「まち並み保存のための法律」に基づいて規則的に建てられているとのこと。
「嫌です」と言えば建てられない仕組みになっているそうです。

陽だまりに庭が映える縁側

陽だまりに庭が映える縁側

私:「嫌って言う人もいるんじゃないですか?」
案内人:「いませんね」とのご返答。
ですが、私の目には、どう見ても今風の新築がいくつか建っているように見えたのです…。これは私の勘違い?それとも、保存規制の“区画外”や例外規定かもしれません。

誰も上がらない階段が、一番光っていた

誰も上がらない階段が、一番光っていた

🏠格子の“パッチワーク”が見せる意地と伝統

町中に1軒、とても印象的なお宅がありました。
格子窓は、まるでパッチワークのように木材で補修されていて、味わい深い雰囲気です。普通なら、こういう場合アルミサッシでやってしまいそうなところを、ちゃんと木で、しかも格子を守っている。

あえてのパッチワーク?いえ、たぶん必然の芸術です
あえてのパッチワーク?いえ、たぶん必然の芸術です

あえてのパッチワーク?いえ、たぶん必然の芸術です

格子の隙間から家の内部が…

格子の隙間から家の内部が…

これは見た瞬間、「ああ、この町は“外からの見え方”を徹底して守っているのだな」と思わされました。
案内人の話によれば:
・外壁・外観は法律にのっとって修繕・新築が厳格
・反面、内部の改装は自由なのだそうです
つまり、このパッチワークの格子戸は、外観に対する“町の意思”の象徴とも言えるのかもしれません。

📝まとめ:外から見て美しく、中は自由に暮らす町

五條新町は、単なる古い町並みではありません。
「美しさを守る」ための仕組みと、人々の努力と知恵の蓄積がその奥にあります。
それを一枚の“格子戸のパッチワーク”が、無言で語ってくれていました。

まちや館 住居感のある古民家で過ごす静かな時間

住所:五條市本町2-6-6
電話:0747-23-2203
開館:10時から16時まで
休館:月曜日・木曜日(月曜日・木曜日が祝日の場合は次の平日)
年末年始(12月25日~1月5日)

まちや館の前の通り
まちや館の前の通り

まちや館の前の通り

築250年という江戸時代後期の建物──それが「まちや館」です。約30年間、空き家になっていたこの町家を、五條市が買い取り、3年の歳月をかけて丁寧に修復しました。
かつては「油屋」という屋号の米問屋で、五條新町に残る約160件の伝統的建造物のひとつです。また、戦後に法務大臣を務めた木村篤太郎氏の生家としても知られています(母方の実家・辻家)。歴史的にも、建築的にも、静かな重みのある町家です。

思わず足を止めた、横の路地。時間の層が、奥に続いているようでした

思わず足を止めた、横の路地。時間の層が、奥に続いているようでした

旧辻家住宅の間取り図

旧辻家住宅の間取り図

玄関近く

玄関近く

玄関近く

通りに面した格子窓

スタッフが常駐し、来館者ごとに説明してくれる温かさ

来館者が困らないように、スタッフの方が要領よく建物の概要を説明をしてくださいます。
入口で簡単な案内を受け、それに従って自由に見学するスタイルです。
学術的な解説や深い話まではありませんが、気になることがあれば、質問にやさしく応じてくださいます。

小学生の時の思い出

玄関近く

「SPECIAL」という名前入りのミシン

この「SPECIAL」と書かれた古いミシンを見て、小学生のころのことを思い出しました。私の服はいつも、宇久井の家でおばが縫ってくれていたもの。人の服ばかりを縫っていたおばが、私のためだけに、毎年1着、2着と作ってくれていました。

生地は、大阪の金持ちの親戚が「これで、あの子に」と送ってくれたもの。だから、仕立ても生地も良くて、友達からは「お金持ちの家」と勘違いされていたけれど、実際は1円もかかってなかったんです。

このミシンも、たぶんそんな時代にあったかも。私にとっては、ただの「レトロ」ではなく、人生で最初に“服が生まれるところ”を見た記憶のミシンです。

キッチン

土間には昔ながらのかまどやキッチン用品、そして井戸も残っており、当時の生活の気配がそのまま感じられました。

土間とかまど

土間とかまど

キッチン用品

キッチン用品

かまどの横
井戸もあります

井戸もあります

木村篤太郎の勉強部屋

中学校まで使っていたという勉強部屋が当時のまま残っていました。さらに、旧制高校時代(鹿児島)に両親へ送った手紙も展示されており、旧制高校生とは思えない達筆ぶりに驚かされます。

2畳ほどの勉強部屋

2畳ほどの勉強部屋

旧制高校生でこの筆跡。鹿児島から両親へ──若き日の木村篤太郎の一通

旧制高校生でこの筆跡。鹿児島から両親へ──若き日の木村篤太郎の一通

一番奥、米蔵だった倉がトイレに

奥に長い敷地

奥に長い敷地

奥にある米蔵は、現在はトイレとして整備されていました。吹き抜けの天井と太い梁、屋根裏の構造がそのまま見える造りで、建築の力強さが伝わってきます。

真ん中に多機能トイレがあり、両側に男女それぞれのトイレ

真ん中に多機能トイレがあり、両側に男女それぞれのトイレ

多機能トイレ内部の梁と天井裏・オストメイト対応の施設

多機能トイレ内部の梁と天井裏・オストメイト対応の施設

高い天井と梁

高い天井と梁

2階の座敷はフロアリング

レトロな扉

レトロな扉

階段を上がると…

階段を上がると…

2階にはフローリングの座敷が2部屋あり、壁は赤系の塗り壁でした。和室といえば緑や土色のイメージがありましたが、この色合いは弁柄(べんがら)でしょうか? 壁に光が反射して、少しだけ“ハレ”の空間のように感じられました。

2階にはフローリングの座敷
2階にはフローリングの座敷

また、田舎風景が描かれた絵入りのガラス戸も印象的でした。すりガラスの線が語りかけるのは、かつての町家に息づいていた美意識です。

ガラス戸

最後に庭園の紹介

縁側からはお庭がよく見え、外の通り側からも入れるようになっています。屋内の静けさと、庭の自然がゆるやかにつながる構造でした。

縁側から見た、お庭

縁側から見た、お庭

通りからも入れます
通りからも入れます

通りからも入れます

🪄誰もが探している“あの路地”をたずねて


五條新町の写真でよく見かける、2階に廊下が渡された狭い裏路地。
“あの写真の場所はどこなんだろう……”と、ずっと気になっていて、私は今回は逃したくなかったのです。

現地では、まちや館の女性に、説明が得意とはいえない私の話し方でしつこく質問しました。
女性はわざわざまちや館の外の道路に出て、道順を丁寧に説明してくださって――

そして、ついにたどり着きました。

あの路地は、通りから離れ、川に沿った細道をお寺の横へ抜けていき、住宅地の奥にあるんです。

誰もが探している“あの路地”

誰もが探している“あの路地”

「ここ、入っていいのかな…?」とためらうような小さな路地。
民家が3〜4軒並ぶ歩道に、ちょうど出てきたおばあさんが「ここは、酒蔵だったんだよ」と教えてくれました。

遠方に見えてます

遠方に見えてます

🌉ついに発見:廊下が渡された2階建ての路地

ありました。

2階建て通路の下を歩いて反対側へと歩いていくと…
2階建て通路の下を歩いて反対側へと歩いていくと…

2階建て通路の下を歩いて反対側へと歩いていくと…

本当に写真で見たままの、2階に木の廊下がかかった細い路地。

路地はそのまま終点となっているかのようですが、突き当たり左手に不思議な入口が。

2突き当たり左手に不思議な入口

庭に3〜4歩だけ入ると、そこにはガラス張りの室内。
そして──なんと、大きなガラスの器に活けられた1輪のユリが。

とても静かで、洗練された雰囲気でした。

2ユリの花

ユリの花

あとで調べてみると、そこはバーでした。
HPを見ると、お酒と軽食で、二人なら1万円はいくかもしれない価格帯。

五條のはずれ、観光地らしさのかけらもないこの酒蔵跡に、
まるで銀座の隠れ家のようなバーが存在していたのです。

私たちはお酒を飲まないので入店はしませんでしたが、
20代のころ、銀座でよく行っていたバーと──まさかここで、再会するとは。

この路地には観光客の姿はなく、ただ風と時間が通り抜けていました。
けれど、まちや館の女性がなければ、きっと私はたどり着けなかったと思います。
初めはお互いにピンとこなくて、私も少しムッとしていたかもしれません。
でも、しつこく聞いたら、外まで出て道を教えてくれて――
短い時間だったけれど、忘れられない出会いと風景になりました。

まとめ

五條新町を歩いて感じたのは、「守っている町」ではなく、「生きている町」だということ。格子を直しながら住み続ける人、見えないルールに従って暮らす人。

まちや館では、観光客すべてに説明をしてくれる女性がいて、「どういう人が、どういう気持ちで住んでいるのか」少しだけ見えてきた気がしました。

まちなみ伝承館の室内には、誰かの手づくり品がいくつも並べられていました。その温かさは伝わるものの、個人的には展示が控えめだったまちや館の2階の空間の方が、落ち着いて好きでした。

でも、まちなみ伝承館で出会った地元の女性たちは、とても丁寧で真剣。こちらが何か質問すると、一つひとつに真摯に応えてくださって、本当にありがたく思いました。
(……曾爾村の後だったから、余計にそう感じたのかもしれません。冗談です^^)

ただ「歴史的建造物を見る」だけじゃない。そこに息づくものを知りたくなる町でした。