吉野熊野国立公園
国立公園について
国立公園は、私たちには、とても身近な存在です。
ゴールデンウィークを初めとして、正月休みというような長期休暇になると、箱根や富士山、栃木県の日光市等に沢山の人が一斉に訪れるというのは、日常です。
美しい景色の中で家族と楽しく過ごしたいという気持ちは、みんな同じです。
そもそも世界で初めての国立公園は、というと、アメリカのイエローストーン国立公園が1872年に指定されています。
日本では1931年に国立公園法が制定され、1934年に瀬戸内海国立公園、雲仙国立公園(その後、1956年に雲仙天草国立公園となる)、霧島国立公園(2012年に改称し霧島錦江湾国立公園(きりしまきんこうわんこくりつこうえん)となる)の3か所が初めて指定されました。
瀬戸内海国立公園です。
雲仙天草国立公園です。
霧島錦江湾国立公園です。
1957年に、国立公園法が改定されて自然公園法が制定され、国立公園、国定公園、都道府県立自然公園という現在の自然公園の体系が確立されました。
日本の素晴らしい景勝地の保護と、適正な利用をするために、制度や仕組みを整え、きめ細かな管理ができるように計らっています。
国が指定し、保護し、管理する国立公園ですが、日本では、その狭い国土という理由で、多くの私有地が含まれています。その中に住んでいる人も多く、農林業などの産業に従事しています。
国立公園の管理は、人々の暮らしや産業などと密接な関係があります。それ故、自然と人の暮らしが一つとなった景勝地で歴史や文化に直接、触れることもできるという特異性があります。
また、いうまでもなく、国立公園は、世界に類のないほどの美しい自然を宝として、未来に引き継げていこうという使命感を持ってます。
みんなで大切にしていこうというのは、第一原理ですね。
吉野熊野国立公園のエリア
1936年に指定され、三重県、奈良県、和歌山県の3県から成り、次のような特徴があります。
①大峰山脈(八経ヶ岳(はっきょうがたけ)が最高峰、1915m)、大台ケ原(おおだいがはら)、大杉谷(おおすぎだに)という山々が紀伊半島の屋根を成す。
八経ヶ岳です。
②その山岳から流れ出て激しく峡谷を侵食し、深い渓谷を成す、熊野川と北山川。
③そして最後に、三重県大紀町から和歌山県みなべ町までの本州最南の熊野灘に臨む海岸線という、主要な3地域から成ってます。
地玉の浜です。
このように、自然の風景が特に傑出した景勝地とし、国が設定し、保護・管理するのが吉野熊野国立公園です。
そして、紀伊山地の霊場と参詣道(きいさんちのれいじょうとさんけいみち)という世界遺産があり、人類が共有すべき「顕著な普遍的価値」を持っています。
同時に、この北部の一部地域は、豊かな生態系の保全と自然資源を活用した持続可能な経済活動を進めるというユネスコエコパークに登録されています。
さらに、和歌山県と奈良県の南紀熊野地域が日本ジオパークとなっていて南紀熊野ジオパークと呼ばれます。
すごいですね。
3重に保証されているほどの、美しい自然といっていいでしょうか。
3重の花見団子
環境省 宇久井ビジターセンター
宇久井ビジターセンターです。
住所 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町宇久井830番地
休館日 水曜日、12月29日~1月3日
電話 0735-54-2510
開館時間 9:00AM~5:00PM
宇久井半島は、吉野熊野国立公園の「第2種特別地域」という保護区に指定されています。
そこでの中枢的存在感を持つ、ビジターセンターをご紹介いたします。
宇久井半島へは沢山の人に来ていただき、センターにも来ていただいているので、もうおなじみかと。
半島に関する展示がとても分かりやすく、手作り感、満載というところが、いいですね。
知識豊かで、親切なスタッフさんがいらっしゃいますよ。
実は私のお気に入りの、もうひとつに、石があります。
那智黒石ではありません。
特に、石の中に模様が自然に入っていて、それが、あたかもアートで描いた線になっているのが大好きです。
石の物質性と、石にもかかわらず模様がラインとなっているようなアート性が奇抜でお気に入りです。
どうして、石自体が、アートの絵のようになっているのか、全く知りませんでした。
そして、ある日、ビジターセンターに行って、展示物の中に、その生成過程を偶然見つけてしまいました。
そう、私の石は、「しましま石」だったのです。
ただし、私の石は、もう少しアート性があり、キレイです。
宇久井 海と森の自然塾
また、「宇久井 海と森の自然塾運営協議会」があり、そのHPをご紹介します。
「宇久井 海と森の自然塾」として、「宇久井を中心に、その豊かな自然を多くの人達に紹介するため、体験イ
ベントを実施しているボランティア団体です。」ということです。
ここでの、極めつきは、体験塾です。
沢山の人が参加済みの、おなじみの体験プログラムですね。
私が何か重複して話すことはないのですが、面白く、楽しそうな活動と感じるので、別項にて、ご案内させていただきます。
休暇村南紀勝浦
このすぐ近く、同じく公園内に、温泉と、おいしい食事、そして何より、熊野灘の美しい海が見える部屋でくつろげる、という、休暇村南紀勝浦があります。
ここは時期によっては、予約を入れるのが困難というほど人気がありますよ。
日本全国はもちろん、世界からの訪問があるので、ホントびっくりします。
私の知り合いに、定期的に宿泊する遠方の人達が複数いて、私より、この地域の観光地を知っているという・・世の中は広いようで狭いです。
しいのともしびだけ
森の妖精
「しいのともしびだけ」、光るキノコの学名ではありません。
漢字にすると、椎の灯火茸(しいのともしびだけ)となります。
読んで字のごとく、スダジイ(ブナ科シイ属の常緑広葉樹)という木に発生するキノコです。
学名は、Mycena lux-coeli(ミケナ=きのこ、ルクス=光、コエリ=天国の)で「天国の光のキノコ」です。
その光る姿を見ると、森の妖精に似ているといわれています。
天国に近い宇久井半島に、森の妖精として現れる、このキノコたちは一体、何者でしょうか。
宇久井半島の端に、目覚山(めさめやま)という小さな森があります。
通常は立入禁止地区となっており、自動車で行くと、行き止まりとなる、その辺りです。
それ故、母なる自然が理想的に保存され、スダジイという、常緑広葉樹が群生してます。
これらの老木が倒木となり、腐り、「しいのともしびだけ」の恰好の生息地となるのだそうです。
最初は、1951年に八丈島で見つかり、八丈島特有とされていました。
1995年にすさみ町江須崎(えすざき)で発見されます。
その後、他の地域では、三宅島、三重、兵庫、大分、宮崎、鹿児島(奄美大島・屋久島・徳之島)、大分、および沖縄での記録があります。
日本固有の種とされ国外での報告はないそうです。
目覚山での発見は2001年です。
ここは、スダジイの大木や老木が多く、その倒木や落枝(らくし)が腐敗して培地となり、それに梅雨の時期の湿度と温度が組み合わされ、光るキノコにとって快適な環境となり発生します。
多い時は数百本と光ります。
本州では屈指の観察地といえます。
このキノコ、とても小さいです。
傘が直径大きくて1-3センチ、柄が4-5センチ、寿命は長くて7日だそうです。
生まれたての針の先のような小ささで光り始め、次第に明るさを失って枯れていきます。
よっぽど注意して観察しないと、絶滅してしまいそうな雰囲気がありますね。
そして、何故光るのか、不明だそうですよ。
また、目覚山には他の貴重な植物が群生、生息しています。
知らずに靴で踏んでしまうこともあるかと思います。
ビジターセンターの「海と森の自然塾」で5月中旬以降の土曜日、観察会をしています
専門の知識と経験を持つ人による、正しい自然との「ふれあい、まなび、あそぶ」が体験できるというプロジェクトです。これも宇久井半島での理想ですね。
詳細は自己責任で以下をご確認ください。
実施期間 5月中旬~7月上旬または9月の土曜日
集合場所 旧那智勝浦町フェリーターミナル
時間 19時30分より(約1時間程度)
対象 小学生以上・小学生は保護者同伴
参加費 大人500円 中学生以下300円
募集人数 20名【先着順】
持ち物 懐中電灯 山歩きの出来る服装(長袖、長ズボン、運動靴)
虫除け対策 雨天時は雨具 飲み物
申込方法 参加日の2日前の17:00までにお電話(0735-54-2510)
メールの場合は1週間前にお申し込みください。
宇久井半島 地玉(じごく)の浜
簡単に行けます
自動車で、半島の東端の国立公園まで行くのであれば、宇久井ビジターセンター近くに駐車場があります。
もちろん徒歩でも行けます。
道案内の看板が適宜ありますので、それに従い道なりに歩いていけますので、ご安心を。
簡単です。
東屋(あずまや)があります。
お弁当を持ってのピクニックにぴったりです。
上野展望台(うわのてんぼうだい)で、ここから宇久井の全景が見えます。
地玉の浜への道案内です。
一度だけ右折します。
道案内です。
すらすらと歩いていけます。
途中、一部ですが急な斜面が、ありますので、ゆっくりと、慎重に進んでください。
帰りも、同じ急な斜面を登りますので、こちらも気を付けて下さい。
到着です。
地玉の浜
地玉の浜に行って、海と波を見てると、心が落ち着きませんか。
何故こういうふうに心地よくなるのだろうと、疑問に思い、謎解きに挑戦してみました。
【7月限定●全品ポイント10倍!(エントリー要)】ジブリ グッズ 魔女の宅急便 グーチョキパン店のパンリース スタジオジブリ ギフト ジブリ 価格:6,600円 |
1/f(えふぶんのいち)ゆらぎ
雨が降ると、よく眠れませんか。
私は寝つきが良くなり、ぐっすりと寝てしまいます。
それは雨の音から1/f(えふぶんのいち)「ゆらぎ」という超音波が出ているからだそうです。
先ず、ゆらぎとは何かといいますと、自然界に存在するものすべてが、ゆらぎます。抽象的に言いますと、すべてのものは、空間的、時間的に変化し、動いています。その動きが機械的に発生し、予測できるとしたら、それは、ゆらぎではありません。ゆらぎは予測できないもの、不規則な変化、動きをするものです。
簡単な例をいうと、風。
風は突然吹いたり、止まったり、強くなったり、弱まったりと、予測できない、かつ計れない状態にあります。そよ風って気持ちがいいですよね。
また、木の年輪を見たり、生の木材を活かして建設した建物の中に入ると安心感を感じることが多いです。
反対に、都会の規則正しい街並みや風景の、その予測可能性の中にいると、ストレスが溜まります。
そういう、すべてが持っているという、ゆらぎですが、その中のひとつに1/f(えふぶんのいち)ゆらぎという、人間には聞こえない超音波があるそうです。
これを聞くと人間の脳は落ち着き、安心し、リラックスし、アルファ波(α波)を出します。
脳波のα波、人間の心拍のリズム、目玉の動き方、血圧、体温も同じ変動をくり返していて、この、1/f(えふぶんのいち)ゆらぎのリズムで動いているのだそうです。
自分の体が自然に戻り、それと一体化して同調しているということでしょうか。
人間は、自然から生まれた自然の一部なので、いわば、故郷に帰ったような心地よい気持ちがするというようなことです。
念のためにいいますが、これは確立された学問で、宗教、迷信、洗脳ではありません。
1/fゆらぎの扇風機が随分前から販売されてます。
このゆらぎは、森の中での木々の葉っぱのかすかな音、ロウソクの火が揺れる音、小鳥のさえずり、小川のせせらぎの音、焚火、そして波の音からも出ています。そして、なんと、母親の胎内の音と同じだそうです。
いいかえると、波の音を聞いていると、自分があたかも、母の胎内に戻ったかのような安らぎを感じ、自律神経が整い、ストレス解消や集中力の向上、免疫力が向上するというものです。
雨の音に戻ります。
雨の音は、均一ではなく、強くなったり弱くなったり、小さな変化を繰り返しています。
雨粒ひとつひとつが違い、地面にあたる前に風に吹かれたり、屋根の上やセメントの上や草木の上というふうに落ちる場所も違います。そして、しずくが跳ねる音もさまざまです。
一様に規則正しく、かつ機械的に雨しずくが落ちているのではないですよね。ですので、雨には予測できない、不規則なゆらぎがあるといえます。規則的なものと不規則なものが調和した、あるいは、規則的でなく、同時に完全にデタラメでもないという、謎のような、絶妙なリズムです。
私は特に、岩に波が打ち寄せる、危ないので通常は人が行かない波打ち際が、お気に入りです。
あそこは最高ですね。
岩の上は滑りやすいので、充分以上に気つけて、滑らないようにしてくださいね。
スニーカーの底のゴムだと高い確率で滑り落ちます。
とても危険な場所です。
所詮、人間は自然から生まれ、自然の一部としての人間です。
気持ちが暗くなった時、くじけそうになった時、希望が少なくなってきたと感じる時、もしそんな時があったら、自然の真っ只中の地玉の浜に行って波の音に耳を澄ましてみませんか。
海を見て、波の音を聞いていると、なんだか自分が新しくなるような気がします。
新しい自分、新しい未来が明日から始まるかも。
長い文章になってしまいました。
実物の自然とは、似て非なるものですが、Youtubeで、波の音を録音しました。
短いですがお楽しみください。
宇久井半島 外の取(そとのとり)
簡単に行けます
宇久井半島の東の端の国立公園の中、新宮市に近いという北側に、外の取があります。
休暇村南紀勝浦の側面にある、一本道から始まり、単純に小道に沿って下がっていくと、容易に到達します。
休暇村近辺は標高約50メートルあります。
ここからどこの海岸に行くにしても、森の中を坂道で下るということになります。
森林浴の小道です。
美しい雑木林です―出来うる範囲内で写真を連続投稿します。
外の取に柱状節理があります。
思った以上に沢山あるような気がしますが、いかがでしょうか。
みなさんも見つけてください。
外遊びのメリット
外出することで体を動かし心肺機能に刺激を与え太陽の光を浴びることで代謝がよくなったり、ストレス発散や睡眠の質が向上します。 身体と心の健康維持になります。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行が始まったのは、2019年(令和元年)末からで、3年以上も過ぎました。不安で外出できないことが多く、ひきこもりがちになり、体調を崩した人は沢山いると思います。
外に出て体を動かすということの大切さが身に沁みた人は多いはずです。
私もそうです。
一方、コロナとは関係ないですが、子どもたちが外遊びをせず、テレビゲームをして遊ぶことが多くなったと言われて久しいですね。毎日、塾通いで忙しいというのもよく聞きます。
これに関して、少しだけ私の個人的な体験談と感慨をお話しいたします。
興味のない方は読み飛ばしてください。
私は田舎で子ども時代を過ごしたので、小さな頃から、近所の子供たちと遊びに夢中になって時を過ごしました。
意識することもなく、遊び場所が、山、川、海、野原とあるので、あらゆる所を冒険場所にして、この上なく楽しく、夢中に遊んでいました。
そして、いつも友達と一緒でした。
今、年齢を重ね、当時のことを思い出すと、まるで天国のような時期です。
お金には、恵まれていなかったのですが、幸せな時間を過ごしていました。
大げさに言っているように聞こえるかもしれません。そうではないですよ。
特に、夏到来となると、毎日、海で泳ぎ、真っ黒の顔と体になります。そして泳いだ後は、近くの氷屋さんで、みんなでかき氷を食べるのが、日課でした。
そのお店に行くとみんなに会えました。店の中、かき氷を食べる人で一杯になるので、外でかき氷を頬張るしかないという、そういう毎日の夏休みでした。至福の時です。
「遠泳(えんえい)」というのを、あなたはご存知でしょうか。
少々深めの沖の海で、ブイを海面に横に一列に浮かべ(例50メートルの直線距離)、そのブイの間を何往復もするというイベントがありました。
いつの間にか私は、永遠に泳げるかと思えるほどの距離を泳いでました。自分で、こんなに、よく泳げるなと、びっくりしていると夏が終わってましたね。
山に入っては駆け回り、木に登り、小さな川づたいに冒険ごっこをし、海岸の岩磯では磯遊びです。
かくれんぼは、近所の子ども達が総出で真剣にやります。
野球もしました。ボールが、おじさんの家の窓ガラスを割って、みんなの心臓が一瞬凍るのですが、許してもらいました。
私のおもちゃは、簡単な積み木と、お手製の紙の着せ替え人形でした。
今のお子さんたちには想像もできないでしょうね。
そのおかげで、少なくとも学生時代は、ほとんど病気らしい病気はしませんでした。
いたって健康、自分の若さが永遠に続くと思ってました。
外遊びをした結果です。
こういう子どもの時の体験は原体験として、人間としての精神性の基礎となっています。
私と同じような経験を持つ人は沢山いらっしゃるでしょう。
本題の外遊びに戻ります。
宇久井から、とてもきれいな磯に遊びに行けます。
車で15分位です。
弁天島とお蛇浦をご紹介いたします。
弁天島とお蛇浦
磯遊び、見どころをひとり占め
海の潮が引いた時、広い海岸で磯遊びが思う存分できます。
どうぞご家族でお出かけ下さい。
「泥ダイアピル」という、ジオサイトになっていて、ここの海岸の美しさは、抜群です。
こういう岩の色って、他では見れないので、夢中になりますよ。
地下深くの泥や砂の地層が液状化して地表に上昇し、さらに風化してこの色ができたという「泥ダイアピル」がこのきれいな色を見せているということです。
現地で案内板がありますので、ご覧くださいね。
「海の見える喫茶店」の「熊野カフェ」でも一部、ご紹介しております。
お蛇浦に行くには、事前に、干潮の時刻と潮位を知ると便利です。
干潮は一日に2回起こります。
「気象庁」HPで潮位の予測値が分かります。
どうぞお出かけの参考にしてください。
もしくは、「気象庁の潮位」で検索していただくと同じものが出ます。
「近畿地方」の「浦神」を選んでください。
「大潮」となる月日も分かります。(次回は7月3日です)
一番理想的なのが潮位の差が大きくなる「大潮の日」です。
最干潮の前後1時間が最適な時間ですが、干潮を過ぎると、あっという間に潮が満ちてしまいます。
気を付けましょう。
かつ、これからの夏、猛暑が予測されていますので、熱中症にならないよう準備はしっかりしていきましょう。(2023年6月末)
磯遊び 穴場をひとり占め
子どもは遊ぶことにより、好奇心や探求心を養い、自主性、集中力、工夫する力、創造する力、想像力、最後までやりとげる力、コミュニケーション能力など、人間として生きていくために必要な能力を身につけ成長します。
人として生きていくための基礎は遊びを通して培われるとされています。
屋外で気温の変化に触れ、遊んで汗をかくことにより、基礎代謝、体温や血圧の調節能力、脳・神経系の働きといった、自律神経機能の向上が起こります。
自律神経機能とは、教育の世界でいう「生きる力」に相当し、自律神経の発達は、身体的な調整機能だけではなく、子どもの意欲や自発性などを促進します。
大自然、海を目の前にし、海に触れると、子どもだけでなく大人もその不思議な力の影響を受けるのではないでしょうか。
子どもは、素直な心を持っているので、その感受性はさらに大きいでしょう。
タイドプールとも呼ばれる「しおだまり」が岩磯にあります。
そこには、ちいさな魚、エビ、ヤドカリ、ナマコ、ウニ、カニ、貝、イソギンチャクなど、生き物が沢山います。お子さんと一緒に見つけてください。
見たことのある、もしくは見たこともない生物との遭遇は、心躍る経験となります。
小さな岩をどけた下に、もっと沢山の生物が潜んでいて、それを探すのに時間があっという間におわってしまいます。水族館に行かないと知らなかったきれいなカラフルな魚にも遭遇できるかもしれませんね。
磯遊び 服装 その他の注意点
ただ、とても重要なのは、岩場は危険がいっぱいです。
充分以上の準備をしましょう。
1 子供だけでなく必ず大人の方と一緒に遊びましょう
2 深い場所、波がたくさん入ってくる「しおだまり」では遊んではいけません。
3 岩や貝などで手足を切ることがあります。濡れますし、すべります。
それを防ぐクツ(マリンシューズ等あります)を装着しましょう。
4 素肌が出ない服装、軍手などを用意して、ケガをしないようにしましょう。
5 日差しが強いので、帽子、日焼け止めの「日焼け対策」と、水分を取るようにして
熱中症を防ぎましょう。
6 岩場は滑りやすくなってます。海藻も沢山生えてます。とても滑りやすいので、
走ったりジャンプしたりせず慎重に行動しましょう。
7 毒を持った生き物を決して触らないようにくれぐれも注意しましょう。
8 ゴミは持ち帰りましょう。
危険と隣り合わせの岩磯です。大人も子どもも、安心第一で行動してください。
こういう事柄も、子どもさんにとってはとてもいい経験となります。
お蛇浦海岸の見どころ
ここでは特に岩の色に注目して、写真を連続投稿します。
駐車場の近く、弁天島が見える磯です。
お蛇浦遊歩道を歩いています。
白い岩磯
白い崖
勝浦港周辺の、この海岸17kmには、大小130ほどの島があり「紀の松島」と呼ばれています。
断崖、洞(ほら)、島が沢山あり、歩いて楽しめる海岸となってます。