宇久井半島を訪ねるみち
宇久井地区避難路
宇久井地区には、地震発生時の「避難路」が半島の両端にあります。
最近、新しく整備された避難路の紹介をします。
上地の浜側から半島を上る避難路は、実は、人が一人ほど通れるほどの、自然がそのまま残っている小道でした。
観光コースから離れ隠れた、自然豊かな存在として個人的に気に入っていたので、動画でアップしようと訪問しました。
ところが・・
なんと、工事中でした。
人が一人ほど歩けるほどの小道だったので、避難時には支障が確かに出るでしょう。
工事前の写真がないのが、とても残念です。
アクセス方法
地元では、お馴染みの避難路ですが、遠方からの訪問者にとって、どこに、この山道があるのか不明ですね。
基本的には半島の端の限られた狭い箇所なので、少々迷っても大丈夫という気持ちで、行けますのでご安心を。
住人が周囲にいるので、誰でも見かけたら、話しかけてくだされば大丈夫です。
宇久井半島の上地の浜に沿う県道237号線、もしくは堤防沿いの237号線を半島の先端の方向に走ると、森に向かって右折する箇所が2箇所あります。
その2つ目辺り、地元の野菜を売っている棚があります(季節で変更があります)。
そこを右折すると、集合住宅の建物等がありますー
曹洞宗のお寺、延命寺の敷地の裏側近辺を、森に上がる小道があります。
無料に駐車できる場所も、すぐ近辺にあります。
登っていくと数分で、宇久井ビジターセンターに通じる道路に出ます。
もち、小さな山道なので車で登るのではなく、通常は徒歩で散歩の小道です。
工事中の写真
工事中で、お仕事をしているスタッフさんに当方の事情を説明したら、なんと、お仕事の手を止めて、ご案内していただきました。
雨が降った後だったので、工事中の地面が泥でボソボソとなっており、そのご説明もいただきました。
歩く時は注意するようにということなのですー
その時の写真をアップします。
狭い小道が、見違えるほど、広くなり、庭園風の様子になっていたので、ビックリしました。
3月末に完成予定とのことなので、完成時の写真も乞うご期待ください。
地元の勝浦にある工事会社さんによる工事と聞きました。感謝です。
完成した避難路を再訪問
2024年の5月のある日、期待を込めて半島の、かつての海水浴場の端を再訪問いたしました。
通路のすぐ隣は私有地となっているのか、「立ち入り禁止と防犯カメラ設置」の掲示板があります。
宇久井港側から登る自動車道とは違って、徒歩で容易に宇久井ビジターセンターの前辺りに数分で行けますね。
私の足で7-8分位でしょうか。足が不自由だと、一人では登れないでしょう。
入口は少々広いですが、登るにつれ狭くなります。
ボランティアさんによる管理
この宇久井半島は国立公園なので、管理が頻繁に行われています。
地震被災地のボランティアさんの話題は良くも悪くも話題になります。
ここでも、ボランティアさんが無償でやっているということをご存知でしょうか。
この避難路も、これから夏を迎え、雑草等が茂ってくるので、管理が必要となるでしょう。
ボランティアさんの活躍の場所となります。
近畿自然歩道
私の住む宇久井半島には、近畿自然歩道という「宇久井半島を訪ねるみち」が半島を縦断しています。
全体の距離は3.7 キロメートル、所要時間は1時間ということです。
近畿自然歩道とは、近畿地方(大阪府・京都府・兵庫県・奈良県・和歌山県・三重県・滋賀県の2府5県)に福井県と鳥取県を含めた2府7県を網羅し太平洋及び瀬戸内海と日本海を結ぶ全行程3,296kmにわたる、全国で8つ目の自然歩道です。
1997年に環境省によりルートが決定されたものです。
和歌山県だと、1日もしくは半日位で気楽に歩けるコースとして53個あり、全体で510.8キロメートルあります。
目的は、手軽に、楽しく、快適に、歩ける道として1日か、それ以下の時間でコースを制覇し、多様で秀逸な自然景観のみならず、地域の歴史・文化を経験することです。
熊野古道ということになると、準備等あるのではないかと身構えますが、ここは、お散歩コースで簡単です。
ということは本当ですが、実際に歩く時は、自分の体調と足の状態をにらみつつ、決して無理はしないでくださいね。
きつい時は休みましょう。
宇久井半島という、自分の前庭と裏庭が環境省により散歩コースに選ばれ、日本全国のみならず、世界の国からお客様に来ていただいています。
半島を1時間ほどの行程というのでは、スタスタと少々足早に歩くという印象がありますので、もう少し味わっていただいてもいいのではと思うのですが、あなたは、どういうふうに歩いてみたいですか。
5月の時点での写真で紹介いたしますが、これ以上の美しい森林はないのではないかと感動しまくりのコースです。
人家近くにありながら、美しく保存された森は、宝ですね。
ここからスタートしました。
少し歩いていくと、見晴らし抜群の場所に到着し、海が一望できます。
素晴らしい景観、自然、人々の生活が、小さな半島にぎっしりと詰まっているので、時間をかけてゆっくりと楽しんでいってくださいね。
コース上だけでなく、明治時代、大正時代、昭和時代からの家々がありますので、レトロ感満載の、街並みが見れます。
家の前が、お花や植木で飾られていたり、きれいに切り込まれた生垣の植栽が、きれいですよ。
ゴミ一つ落ちていない、質素でありながらも美しい街並みです。
どこかで時間が止まったような、懐かしさがあります。
都会では味わえない、あなただけの感覚を見つけていただけたらと思います。