宇久井(うぐい)って?
地図を見ていただくと、和歌山県の東の端近くに宇久井という、こじんまりとした地区があります。
![宇久井駅](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2023/05/IMG20230504140214.jpg)
JR紀勢本線(きのくに線)の宇久井(うくい)駅という、とても可愛い、レトロ感満載の駅が最寄りのJR駅で、なおかつ、バスも本数は少ないながら走ってます。
元々、うぐい駅でしたが、改名され、うくい駅となったようです。
それ故、駅名と地名が少々違っているんです。
「うくい」と「うぐい」では、ちょっとだけ違いますね。
1985年より駅が無人化され、かつての駅内の事務所は、板塀等で閉じられています。
木造の建物自体は、修理等で手が加えられたようですが、大正時代からの当初の建物を保存しており、こじんまりとしていながら立派な雰囲気があります。
JRが生活の一部として空気のように使われていた時代―にぎやかでした。
優しい駅員さんがいましたね。
![](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2023/05/IMG20230504140214-320x180.jpg)
この辺りが宇久井半島の付け根でしょうね。
![紀勢本線](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2023/04/4288861_m.jpg)
駅前は広場となっており、トイレ(駅内部からアクセス)、公衆電話を備えてます。
ドリンクを買える販売機もあるので便利ですよ。
また、駅の近くには、役場支所、喫茶店、散髪屋、自転車店等々があります。
この駅前の一角に、「ヘアーサロンまきの」があります。
![ヘアーサロンまきの](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2023/05/IMG20230504140428.jpg)
理髪、調髪の技術は言うに及ばず、あらゆるハサミ類と包丁類の研磨が上手です。
その技術力は、量販を目的としたような、往々として、利便性と値段のみを追求したようなものではなく、アートのレベルに達していて、カスタムメイドというべきサービスを提供しています。
![ハサミ](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2023/05/22329681.png)
あなたの刃物類が、息を吹き返して戻ってきますよ。
![ハサミ](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2023/05/872463.png)
![くまの理研&ヘアーサロンまきの](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2023/05/IMG20230504140428-320x180.jpg)
宇久井駅のバス・電車の時刻表と料金
本数は少ないですが適宜にありますので、正確には自己責任でご確認ください。(2023年5月現在)
JRきのくに(紀勢)線
朝の7時台から9時台は1時間に1本当たりで、16時台から19時台も1時間に1本位です。
紀伊勝浦まで200円、新宮まで200円です。
![紀勢線時刻表](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2023/05/IMG20230504140243.jpg)
![紀勢線料金表](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2023/05/IMG20230504140243-2.jpg)
路線バスと町営バス
朝の7時台より20時台まであります。
町営バスの運賃は100円~350円です。
![バス時刻表](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2023/05/IMG20230504140243-3.jpg)
![バス料金表](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2023/05/IMG20230504140243-4.jpg)
宇久井 アクセス
大阪市内、名古屋市内からですと、大雑把に言って、現在ですと4時間強位で到着するのではないでしょうか。人により、それぞれの事情があるので、確かな時間は分かりません。
宇久井の魅力を簡単に3点あげます。
1.冬暖かく、夏涼しい、紀南を目当てに、来ていただけるお客様が沢山いらっしゃいます。
![イメージ図](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2023/04/1086123.jpg)
2.食材が豊富にあり、山のもの、海のもの、フルーツ、何を食べてもおいしいです。
![刺身イラスト](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2023/04/220151.png)
![みかん](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2023/04/1314433.png)
![タケノコ](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2023/04/23599937.png)
3.吉野熊野国立公園、日本ジオパーク、世界遺産が至近距離にあり、退屈することがありません。
![ジオパークイメージ](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2023/04/1378342.jpg)
近辺の都市圏からも数時間で手軽に来れますし、滞在場所も豊富にあります。
これは、みなさん、よくご存知かと。
電車とバスは本数が少なく、自由に移動したいということであれば、車が一番いいのではないでしょうか。
自由に動き回るのに便利なのでは、ということです。
もちろん、バスツアーもあります。
便利ですよね。
紀南の気候の快適さは保証済みです。
![宇久井釣り自家用ボード](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2023/05/IMG20230504120219-320x180.jpg)
自家用車もしくはキャンピングカーで、特に冬に紀南を訪れ、自由にドライブを楽しむ人達がいます。
この地方が暖かく過ごしやすいことと、自由に好きな場所に行けること、食べ物がおいしいからだそうですよ。
キャンピングカーだと、最寄りの道の駅を利用するでしょうが、近辺の宿泊所を選んでも、他地域と比較して、合理的な値段で安心できます。
![駐車施設](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2023/04/22469671.png)
![](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2023/07/IMG20230504163307-320x180.jpg)
紀勢道の開通
自動車でのアクセスとなりますと、紀勢自動車道と言って、大阪府松原市を起点とし、和歌山市と田辺市等を経由し、三重県多気郡多気町へと続く約340kmの高速自動車国道が着実に建設完成に向かってます。
略して紀勢道といいます。
「陸の孤島」なんて不用の言葉となるのかも、です。
2021年夏に三重県側が熊野市まで接続済みです。
2025年春に和歌山県側が串本町まで、高速道路ネットワークにつながります。
名古屋市~熊野市と、大阪市~串本町が高速道路で直結する次第です。
道路上のリンクが未完成な新宮市までについては、三重県側、和歌山県で、おおむね2030年頃までには完成するとされてます。
三重県サイドと和歌山県サイドの両方から建設が着実に進んでおり、都市圏からのアクセスが、容易になるのを期待して待っています。
![車イラスト](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2023/04/1089869.png)
紀南へのアクセスが短くなる
大阪府松原市から始まり和歌山県和歌山市、田辺市を経由し、さらには三重県多気郡多気町に至る延長約340kmの高速自動車道を、更に、詳しく見てみましょう。
ややこしいので便宜上、すべてを紀勢道と呼びますね。
近畿圏は元より、国内・国外を問わず、この高速道路の建設を長い間、待ち望んできたのではないでしょうか。
さてさて、その完成が間近とは、何年先のことでしょうか。
実はかなり、道路は完成されてます。
あともう少しで完成ですが、断絶されている短い区間があり、完成が、今か今かと待たれますね。
私の感想なんです。
あなたは、どう思いますか。
![](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2023/04/25451668_m-1-320x180.jpg)
大阪から和歌山県に南下する方向を見てみましょう。
現在、大阪市内の長堀ICからすさみ南ICまでですと2時間35分位です。
2025年春に、すさみ南IC~串本IC間の「すさみ串本道路」19.2kmが開通予定と発表されています。
これにより、大阪市内から紀伊半島の最南端の串本町まで、高速道路でつながれます。
そうしますと、大阪市内の長堀IC~串本IC間の所要時間は単純に計算すると約3時間弱位になります。
串本ICから先は「串本太地道路」として、2018年に串本IC~太地IC間の18.4kmが事業化されています。
いつの開通かは不明ですが試算では2028年位とされています。
順調にいけば2020年代後半には完成すると言えるのではないでしょうか。
この串本と太地の間の道路(串本太地道路)が2028年頃開通すれば、太地IC~新宮南IC間の「那智勝浦新宮道路」は開通済み、既に頻繁に使われている生活道路となっています。
大阪市内から新宮市内が高速道路でつながり、ホント紀伊半島が近くなります。
大阪だけではなく、神戸、京都からという近畿圏全体が近くなります。
今はデジタル技術の発達で、時空を超えて人々が活躍できる時代です。
このアクセス時間が短く、便利になり身近になることはこの上ないです。
近畿圏のカラフルな文化が混ざり合い、経済も豊かになるというものです。
![高速道路イラスト](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2023/04/23159083.jpg)
次に名古屋市から三重県、和歌山県に南下する方向を見てみましょう。
現在、三重県側は、2021年に名古屋市から熊野市まで開通しており2時間30分位で到着します。
熊野市以南ですと、熊野道路、紀宝熊野道路、新宮紀宝道路、新宮道路が鋭意進められています。
その先、新宮と太地間は那智勝浦新宮道路として、生活道路として既に使用されています。
この細切れに進んでいる三重県側も2030年頃には全線開通かとされています。
三重県と和歌山県のどっちが早く全線開通するのか、楽しみですね。
「海沿いの42号線が、懐かしい。」なんて言いながら海沿いのロマンチック街道をドライブしながら楽しむ時代も、来るかもしれませんよ。この上なく楽しみにしてます。
宇久井半島への入口
国道42号線から、宇久井半島に入るには、大雑把に言って4つあります。
![](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2023/05/IMG20230504142549-320x180.jpg)
大きなファミリーカーで行くと仮定して、車が難なく通れる安全な道路を選びましょう。
1つ目は、新宮方面から走ると、民家が並んで見えてくる、宇久井の北の端の部分に、左に入る道路があります。
![宇久井の道路](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2023/05/IMG20230504142549.jpg)
左折すると、1車線の道路と2車線の道路の二つありますが、ここは素直に、2車線の海側の道路を選んで下さい。
![宇久井の道路](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2023/05/IMG20230504142740.jpg)
この道路は、海側に沿って走っています。左手に宇久井魚港、上地の浜、かつての海水浴場のすぐそばを走ります。
![宇久井の道路](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2023/05/IMG20230504150626.jpg)
快適に走っていただくと短時間で、目の前が山と森の国立公園にぶつかり半島の端となります。
吉野熊野国立公園です。
![宇久井の道路](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2023/05/IMG20230504152117.jpg)
![宇久井の道路](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2023/05/IMG20230504155832.jpg)
![宇久井の道路](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2023/05/IMG20230504160053.jpg)
2つ目は、宇久井駅前を半島に向かって曲がるのですが、ここはしょっぱなで軽自動車のみが通れるような狭い箇所があるので要注意です。
![宇久井の道路](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2023/05/IMG20230504135949.jpg)
これは集落の中を走ります。
宇久井区の中を多少でも、知っているという中級者向け、軽自動車用の道路です。
![宇久井の道路](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2023/05/IMG20230504135827.jpg)
海沿いの道と違い、どちらかというと内陸を走り、ひと昔前の、中央通りとも言うべき道路を走ります。
ここにはケーキやパンなどの食料品から日用品まで売っていた雑貨屋さんが複数ありました。
誰もが髪を切りに行っていたであろう散髪屋さん、お医者さんも複数ありました。
今は薬局屋さん、保険の代理店さん、教会等々があります。
![](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2024/06/4474395_m-320x180.jpg)
左折と右折をしながら、人々の生活圏を走るという点で、運転の技術力が必要とされるかも、です。
新しい家と古い家が混ざり合い、ゴミなんぞ、ひとつも落ちていない異次元の空間に、ノスタルジックな気持ちとなるのではないでしょうか。
どうぞお楽しみください。
![家のイラスト](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2023/04/1416190.jpg)
3つ目は、42号線の宇久井警察官駐在所という、いわゆる交番のことですが、その前から伸びる少々広めの道路です。
![宇久井の道路](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2023/05/IMG20230504134430.jpg)
![宇久井の道路](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2023/05/IMG20230504134410.jpg)
宇久井小学校に通じていますが、小学校で行き止まりとなり、左折して集落の中に入ります。通学路です。
![宇久井の道路](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2023/05/IMG20230504134217.jpg)
右の建物が宇久井小学校です。
集落のど真ん中に入るので、徒歩ですと何の問題もないでしょうが、当地が初めてだと多少迷うかもしれません。
宇久井は、小さな集落なので、車ですと数分という単位で、目的地に到着します。
4つ目は、宇久井港口から、宇久井湊線を走り、宇久井港に沿って走ります。
![宇久井の道路](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2023/05/IMG20230504121153.jpg)
この道路は広めなので、大きいファミリーカーにも安全です。
右手の広めの空き地にソーラーエネルギーのパネルも見え、ドンドン行くと、同じく半島の端となる吉野熊野国立公園の山と森に到着します。
![庭のイラスト](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2023/05/IMG20230319085115.jpg)
宇久井半島は42号線沿い、言わば、サニーサイド(太陽がサンサンとふりそそぐ面)にあります。
日常の買い物には、佐野のスーパーセンター、業務スーパー、コメリ、新宮のイオンとオークワ等々、多数があり、ここには書きつくせないほどあります。
その他のお店、レストラン、施設へのアクセスも便利ですよ。
そうそう、忘れてはいけない、温泉もチョイスが近辺に沢山あるので、こちらも自分の好みで選んでください。
お手頃価格で温泉療養ができます。
![](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2023/05/25069076_m-320x180.jpg)
![イラスト](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2023/04/1476909.png)
宇久井半島を訪ねるみち
![案内板](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2023/05/kink2.png)
宇久井地区避難路
宇久井地区には、地震発生時の「避難路」が半島の両端にあります。
最近、新しく整備された避難路の紹介をします。
上地の浜側から半島を上る避難路は、実は、人が一人ほど通れるほどの、自然がそのまま残っている小道でした。
観光コースから離れ隠れた、自然豊かな存在として個人的に気に入っていたので、動画でアップしようと訪問しました。
ところが・・
なんと、工事中でした。
![工事中の避難路](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2024/03/IMG20240217085906-2.jpg)
人が一人ほど歩けるほどの小道だったので、避難時には支障が確かに出るでしょう。
工事前の写真がないのが、とても残念です。
![工事前の風景](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2024/03/2649514-2.jpg)
アクセス方法
地元では、お馴染みの避難路ですが、遠方からの訪問者にとって、どこに、この山道があるのか不明ですね。
基本的には半島の端の限られた狭い箇所なので、少々迷っても大丈夫という気持ちで、行けますのでご安心を。
住人が周囲にいるので、誰でも見かけたら、話しかけてくだされば大丈夫です。
宇久井半島の上地の浜に沿う県道237号線、もしくは堤防沿いの237号線を半島の先端の方向に走ると、森に向かって右折する箇所が2箇所あります。
その2つ目辺り、地元の野菜を売っている棚があります(季節で変更があります)。
そこを右折すると、集合住宅の建物等がありますー
曹洞宗のお寺、延命寺の敷地の裏側近辺を、森に上がる小道があります。
無料に駐車できる場所も、すぐ近辺にあります。
登っていくと数分で、宇久井ビジターセンターに通じる道路に出ます。
もち、小さな山道なので車で登るのではなく、通常は徒歩で散歩の小道です。
工事中の写真
工事中で、お仕事をしているスタッフさんに当方の事情を説明したら、なんと、お仕事の手を止めて、ご案内していただきました。
雨が降った後だったので、工事中の地面が泥でボソボソとなっており、そのご説明もいただきました。
歩く時は注意するようにということなのですー
その時の写真をアップします。
![工事中の避難路](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2024/03/IMG20240217090213-2.jpg)
![工事中の避難路](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2024/03/IMG20240217085906-2.jpg)
狭い小道が、見違えるほど、広くなり、庭園風の様子になっていたので、ビックリしました。
3月末に完成予定とのことなので、完成時の写真も乞うご期待ください。
地元の勝浦にある工事会社さんによる工事と聞きました。感謝です。
完成した避難路を再訪問
2024年の5月のある日、期待を込めて半島の、かつての海水浴場の端を再訪問いたしました。
![完成した避難路](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2024/05/IMG20240511084219-2.jpg)
![完成した避難路](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2024/05/IMG20240511084249-2.jpg)
![完成した避難路](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2024/05/IMG20240511084310-2.jpg)
通路のすぐ隣は私有地となっているのか、「立ち入り禁止と防犯カメラ設置」の掲示板があります。
![完成した避難路](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2024/05/IMG20240511084434-2.jpg)
宇久井港側から登る自動車道とは違って、徒歩で容易に宇久井ビジターセンターの前辺りに数分で行けますね。
![完成した避難路出口](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2024/05/IMG20240511085022-2.jpg)
私の足で7-8分位でしょうか。足が不自由だと、一人では登れないでしょう。
![避難路途中](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2024/05/IMG20240511084657-2.jpg)
![完成した避難路](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2024/05/IMG20240511084743-2.jpg)
入口は少々広いですが、登るにつれ狭くなります。
![完成した避難路](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2024/05/IMG20240511084942-2.jpg)
ボランティアさんによる管理
この宇久井半島は国立公園なので、管理が頻繁に行われています。
地震被災地のボランティアさんの話題は良くも悪くも話題になります。
ここでも、ボランティアさんが無償でやっているということをご存知でしょうか。
この避難路も、これから夏を迎え、雑草等が茂ってくるので、管理が必要となるでしょう。
ボランティアさんの活躍の場所となります。
近畿自然歩道
私の住む宇久井半島には、近畿自然歩道という「宇久井半島を訪ねるみち」が半島を縦断しています。
全体の距離は3.7 キロメートル、所要時間は1時間ということです。
![宇久井海水浴場](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2023/08/IMG20230504160406-320x180.jpg)
近畿自然歩道とは、近畿地方(大阪府・京都府・兵庫県・奈良県・和歌山県・三重県・滋賀県の2府5県)に福井県と鳥取県を含めた2府7県を網羅し太平洋及び瀬戸内海と日本海を結ぶ全行程3,296kmにわたる、全国で8つ目の自然歩道です。
1997年に環境省によりルートが決定されたものです。
和歌山県だと、1日もしくは半日位で気楽に歩けるコースとして53個あり、全体で510.8キロメートルあります。
目的は、手軽に、楽しく、快適に、歩ける道として1日か、それ以下の時間でコースを制覇し、多様で秀逸な自然景観のみならず、地域の歴史・文化を経験することです。
熊野古道ということになると、準備等あるのではないかと身構えますが、ここは、お散歩コースで簡単です。
ということは本当ですが、実際に歩く時は、自分の体調と足の状態をにらみつつ、決して無理はしないでくださいね。
きつい時は休みましょう。
宇久井半島という、自分の前庭と裏庭が環境省により散歩コースに選ばれ、日本全国のみならず、世界の国からお客様に来ていただいています。
半島を1時間ほどの行程というのでは、スタスタと少々足早に歩くという印象がありますので、もう少し味わっていただいてもいいのではと思うのですが、あなたは、どういうふうに歩いてみたいですか。
5月の時点での写真で紹介いたしますが、これ以上の美しい森林はないのではないかと感動しまくりのコースです。
![](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2023/05/IMG20230504163815-320x180.jpg)
人家近くにありながら、美しく保存された森は、宝ですね。
![案内図](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2023/05/IMG20230504160053.jpg)
![案内図](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2023/05/IMG20230504160234.jpg)
![案内図](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2023/05/IMG20230504160252.jpg)
ここからスタートしました。
![案内図](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2023/05/IMG20230504160257.jpg)
![案内図](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2023/05/IMG20230504160402.jpg)
![案内図](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2023/05/IMG20230504160444.jpg)
少し歩いていくと、見晴らし抜群の場所に到着し、海が一望できます。
![](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2023/05/23475983-320x180.png)
素晴らしい景観、自然、人々の生活が、小さな半島にぎっしりと詰まっているので、時間をかけてゆっくりと楽しんでいってくださいね。
![案内図](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2023/05/IMG20230504160702.jpg)
![案内図](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2023/05/IMG20230504160731.jpg)
![案内図](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2023/05/IMG20230504160849.jpg)
コース上だけでなく、明治時代、大正時代、昭和時代からの家々がありますので、レトロ感満載の、街並みが見れます。
家の前が、お花や植木で飾られていたり、きれいに切り込まれた生垣の植栽が、きれいですよ。
ゴミ一つ落ちていない、質素でありながらも美しい街並みです。
どこかで時間が止まったような、懐かしさがあります。
都会では味わえない、あなただけの感覚を見つけていただけたらと思います。
![イラスト](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2023/04/4783572_m.jpg)
宇久井(うぐい)という地名の由来
うぐい、もしくは、うくい という名前は、珍しいですね。
覚えづらいかもしれません。
どうして宇久井なのか、諸説があり、確定した理由はない模様です。
一説、この近辺に生息していた鵜という鳥があり、それで魚をとる人達がいた、ということです。
「鵜飼(うかい)」が、うくい、と訛ったという一説があり、なんとなく納得できる内容です。
![](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2023/04/ugui-peninsula01-320x180.jpg)
私は、なんだか万葉集の歌にでも詠まれた、どこかの地名かと思ってました。
なんとなく、古風で風流な響きがあると思いませんか。
どなたかご存知の方がいたら教えてください。
![鵜飼いイメージ](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2023/04/1115453.png)
宇久井半島はもともと島だった
宇久井半島は、おおざっぱにいって、1万6000年前から1万5000年前くらいの縄文時代の初めは、陸から離れた島だけがあり、半島ではありませんでした。
どのように半島となったのでしょうか。
①海岸近くに島があると、その島と陸の間で沖からの波が島を両方向から囲い、衝突しあって弱まります。
②その結果、荒い外海と違った、静かな内海ができます。
③そこに沿岸流や河川から運ばれてきた砂が堆積し、島と陸を結ぶ砂州ができ、陸となるのだそうです。
これが宇久井半島の誕生です。
![宇久井半島](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2023/04/25451668_m-1.jpg)
典型的な、陸繋島(りくけいとう)とつながった陸繋砂州(りくけいさす)の部分が、私の居住地、宇久井です。
陸繋島とは、陸につながる(繋がる)という、その言葉そのものですね。
![コーヒ](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2023/04/2435818.png)
全国にこういう地形は沢山あり、近くで言うと潮岬がそうです。
また海外で言うと、フランスの世界遺産モン・サン・ミシェルの地形と同じです。
こう言うと分かりやすくなりますね。
砂州と言うと、波にさらわれてしまうような脆弱な地面を想像しますが、とんでもコンコンチキですよ。
戦後の経済が上向きの時代以降、至る所に畑があり、さまざまな野菜を人々は栽培してました。
お米を作る田んぼもありましたね。
自分たちで作った野菜は、スーパーでは買えないような「おいしさ」で、頬が落ちそうでした。
それほど豊穣な土地です。
宇久井の神社
代表的な神社を3つ挙げます。
宇久井神社
設立年代は不明で、明治44年(1911年)に宇久井神社として、村の神社となりました。
元々は蛭子神舎(えびすじんじゃ)という名前でした。
![宇久井神](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2023/05/IMG20230504132737.jpg)
![宇久井神](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2023/05/IMG20230504132832.jpg)
明治42年(1909年)に神社合祀(じんじゃごうし)があり、近辺のいくつかの神社が合併されたようです。
詳細は不明です。
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日本国内、数えきれないほどの神社があり、私たちの生活の一部となってます。
お寺もそうですが、特に神社には鎮守の森があり、そこに神々が降りてきて、災難、不幸な出来事から、村、町、国、人々を守ってくれているとされ、信じられてます。
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鎮守の神様が、降りてきて下さるので、高い木々や森は、きれいに、手入れされています。
人により信心、不信心の問題がありますが、今回はとりあえず不問にし、日本人ならば、程度の差こそあれ、理解できる事柄ではないでしょうか。
それ故、宇久井も例外ではなく、そこここで、いくつかの神社とともに、鎮守の森、山が守られています。
![宇久井神](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2023/05/IMG20230504133502.jpg)
蛭子神社跡地
宇久井半島の端、海がすぐ近くで触れられそうな場所です。
お時間があれば、そこで止まらず、是非、重厚な石の階段をゆっくりと上ってみて下さい。
上がってみると、神社の跡地というまでもなく、神聖な場所が登場するかもしれません。
鎮守の森に相応しく、森林と木々の奏でる生命力を参拝者は、もらえるかもしれません。
![宇久井神](https://countryhouse-ugui.com/wp-content/uploads/2023/04/0002310_main_img03.jpg)
稲荷神社
こちらも海辺のパワースポットですね。お稲荷さんがいます。