フルーツロード

フルーツロード

フルーツロード(奈良)って?

8月もまだ中旬、スーパーに秋の果物、例えば、ぶどうや柿が一斉に並び始めます。

同じ秋の果物を、格段においしく、安価で、しかも豊かな自然の真っ只中で調達できるという
方法があったら、あなたはどうしますか。

ブドウ

その秘密の場所が、奈良のフルーツロードです。

この地域は、奈良の下市町と五條市にまたがるフルーツカントリーですが、あまり知られていないかも。

関西圏の都市部から南下して観光地へ行く途中、知らないで通過してしまっていませんか?

フルーツロード(奈良)の範囲

大阪から南下してみました。

フルーツロード始点

↑起点は、吉野郡下市町新住(しもいちちょう あたらすみ)、県道39号(五條吉野線)との交点、
もしくは梁瀬橋(やなせはし)の近辺となります。

フルーツロード終点

↑終点は、五條市西吉野町神野(こうの)、国道168号との交点、大きな柿の彫刻が目印の「南朝トンネル」
から丹生川(にうかわ)の上をまたぐ賀名生大橋(かなうおおはし)へと続く近辺です。

フルーツロード竣工碑
↑五條吉野広域農道整備事業 竣工の碑です。
1973年に建設が始まり、2000年に完成。片側1車線の快適な道路が約14キロ続きます。

フルーツロードの役割、目的

フルーツロード概要図

これは沿線にある休憩所で見つけた案内板です。

「広域農道整備事業 五條吉野地区」と大きな文字で見えます。

管轄するのは農林水産省で、道路の管理は都道府県もしくは市町村ということらしいです。
詳細は未確認です。ご存知の方は教えて下さい。

農産物の生産から集出荷、流通、加工が容易にできるように、農地と集出荷施設、加工施設を
結び、同時に、国道や県道との一般幹線道路とのアクセスを改善する役割を持つという道路です。

つまり、地域の特性に応じて、農業生産の基盤と農村の生活環境の整備を図り、農業の持続的発展、
農村の振興、食料の安定供給、多面的機能の発揮の実現しようとする公の政策。

日本の食料自給率が圧倒的に低いので、こういう政策には大賛成です。

農産物直売所 栃原(とちはら)道しるべ

栃原(とちはら)道しるべ

住所  奈良県吉野郡下市町栃原(しもいちちょう とちはら)2312-1

電話  0747‐53‐0831

営業時間 土曜日・日曜日 午前8時~午後4時

ホームページ

奈良県のフルーツロードの入り口(もしくは出口)近くの交差点にあり、その看板が目立つ
ので、ご存知の方も多いですね。「栃原(とちはら)道しるべ」です。

地元、栃原の50人の農家さんたちが組合員となっている「栃原農林産物直販出荷組合」による運営です。
この地域、下市町栃原の農家さんの農産物の直売所です。

組合員の方々がイラストで紹介されてます。

組合員似顔絵1組合員似顔絵2

人気の「道の駅」では、往々にして開店と同時に列を作って待っていた沢山の人が買い物するので、
売り切れになりがちですよね。午後に行くと、もう主要な野菜が何も残っていないということもあります。

ここもそうです。特にお野菜目当てのお客がいて、沢山買っていくそうです。
そして、棚が空になるという・・この地域は果物の生産が中心なので野菜がそれほど豊富にはないの
は、ちょっと残念です。

当方は、ここを通るたびに利用しています。
イベントに遭遇したり、地域の産物がお手頃な値段で入手でき「無料で自由にお取りください。」
というのもあるので、希少価値があり楽しみですね。
素朴で好きです。

ホームページもありますので、ご参照ください。

ある日、取材をさせていただき、組合長様から地域の興味深いお話しを伺いました。
ありがとうございました。

南組合長さん

私の限られた経験ですが、この地域の方々はとても気さくで話しやすいです。

栃原のぶどう

栃原のぶどう

ぶどうも、効率よく、短時間で選べるのは「栃原道しるべ」でしょうか。
オープンしているのは週末の午前8時から午後4時です。
果物、野菜、梅干し等、多々ありますので、お楽しみください。

栃原のすいか栃原の柿

写真の柿は、あわせ柿という、元々の渋柿を処理して甘くしたものです。

下市町(しもいちちょう)の栃原(とちはら)には3軒のぶどう農家があります(敬称略)。

① フルーツファームタケモト
② 水本ぶどう園(水本果樹園)
③ フルーツ中野

↓この看板の近辺で3軒が揃ってます。

看板

ここを右折して坂をいくと、フルーツファームタケモトと水本果樹園があります。

みなさんも既にお気に入りの果樹園があり、ぶどうの購入は、その特定の果樹園と決めているかと。

そこを敢えて、紹介しようと訪問してますが、結論はー3軒のどこを選んでも超おいしいです。
ここはぶどうの楽園、穴場ですね。

個性の異なる、それぞれの独自の果樹園なので、どう選ぶかはその人次第。
相性の良し悪しで選んでいいのではないでしょうか。
価格も良心的です。

フルーツファームタケモト(敬称略)

フルーツファームタケモト

住所 吉野郡下市町栃原2329付近

営業時間:9時から18時  定休日:火曜日

電話とファックス  0747-52-1817

メール takemoto@lebia.net

ホームページ

ぶどう

多種類のぶどうをビニールハウス内で栽培していらっしゃるようです。
当日は、試食のコーナーに、ぶどうが10種類ありました。

試食のぶどう

店のスタッフさん達が忙しそうにしていたので、勝手に一粒食べたら、あまりの甘さに、思わず悲鳴。
ぶどうは普段、食べないのですが、こういう味だと、いつでも食べれるかと。

毎年7月後半から9月まで収穫するぶどうはビニールハウスで栽培されてます。
それも二重のビニールになっていて、重油の燃料も使うとのこと。
その理由は、3月の花が咲く時期、ハウス内を加温するのに必要だからです。
その後、収穫が7月頃から、となります。
また、水やり、温度管理等の手間が、半端なく、大変だそうです。

繊細なぶどうには手間がかかるということで、ぶどう農家さんが元々5軒あったのが今は3軒に減少して
いるということだそうですよ。ビニール、重油の価格も恐ろしく上昇してますしね。
想像するだけで、頭がクラクラするような大変な作業が、ぶどう栽培なのではないでしょうか。

ぶどう

さくらんぼ

さくらんぼ

さくらんぼは6月からあり、同じくビニールハウス栽培で10年以上のご経験だそうです。
柿もあるとのことです。さらに、デコポン、レモンの柑橘類も試験的に栽培、開発中ということで
製品となる日が楽しみですね。

以上、初対面にもかかわらず、嫌な顔一つしないで、当方の不躾な質問に答えていただいた、
おかあさまに、お話しを伺いました。ありがとうございました!

水本ぶどう園(水本果樹園)(敬称略)

水本ぶどう園(水本果樹園)

住所 下市町栃原

8月1日から営業中、シャインマスカットの収穫は8月中旬以降です

電話とファックス  0747-52-9452(注文と問合せ)

タケモトさんから、さらに敷地の奥、左に入ります。
この辺りは、公道ではないらしくコンクリートの地面となっていて、辺り一面が果樹園なので、
方向を迷いそうになります。幸運にも一発で行けました。

水本ぶどう園の事務所

地味な作業場と直売場ですが、どこを見ても整理整頓されています。

ご夫婦とお話しさせていただいていると、当方も何故か落ち着いてくるという雰囲気のご夫婦でした。
自信のある、どっしりとした説明に、ご夫婦のお人柄を感じ、良い印象を持ちました。

奥のコーナーに売り場がありましたが、まるで宝石のようなぶどうが並んでました。

水本ぶどう園のぶどう

値段もかなり良心的。ご主人によると、遠路をやってくるお客様のために値段をおさえている
とのことでしたが、日常の私の買い物感覚で言うと、半額位の値段です(独断と偏見です)。

この時は、すでに買い物済みだったので・・次回は沢山買います。

水本ぶどう園のぶどう水本ぶどう園のぶどう

お忙しい作業の途中でお時間をいただきました。ありがとうございました。↓素敵でしょ❤

水本ぶどう園の夫妻

以下は値段表です。どうぞ参考にしてください。

水本ぶどう園の値段表